読書記録 for me

読んだ本のまとめなどを書いていきます。

「書評の仕事」(印南敦史著)

おはようございます。

今日は、作家・書評家の印南敦史さんによる「書評の仕事」という本についてです。

 

書評の仕事 (ワニブックスPLUS新書)

書評の仕事 (ワニブックスPLUS新書)

  • 作者:印南 敦史
  • 発売日: 2020/04/08
  • メディア: 新書
 

印南さんの本としては、以前このブログで「遅読家のための読書術」をご紹介したことがあります。読書術としてとても納得のいく内容でした。そのときの記事はこちらをどうぞ↓

「遅読家のための読書術」(印南敦史著) - 読書記録 for me

今回は、そんな印南さんの書評家としての側面にスポットを当てた内容になっており、書評の仕事の実際や、そこから得られた本の選び方、読み方、考え方などにも触れられています。読書記録のブログをしている僕には必読と思い、手に取りました。

 

全体を通じて思ったのが、書評を仕事とする場合、自分の立ち位置をどこに置くかがとても重要であることです。書評に求められるものによって、文章の書き方が変わるのです。

例えば、情報系サイトに掲載するための書評であれば、読者が求めるのは「その本は読むに値するのかどうか?」「ざっくりどんなことが書いてあるのか?」といった情報になります。そこには書評家の考えや意見は必要とされません。だとしたら、それに書評もそれに従って書くことになります。

一方、このブログのように、情報提供というよりは、個人的に何を学んだかを記すことが主目的なら、そこまで縛られる必要はないと言えるでしょう。実際、僕の書く読書記録の記事も、本の内容と自分のことが半々くらいのバランスになっていると思います。

 

次に、インターネットの普及によって誰でも自由に発信できるようになった環境下では、文章の質にバラつきが生まれてきました。印南さんのようなプロの書評家なら、編集者の目を通してその書評が世間の目に触れることになります。

しかし、個人ブログで発信する場合は当然のことながら編集者はいませんので、無意識のうちに内容が偏ったり、表現が過激になってしまいがちです。そのため、自分自身で「編集者」としての視点も持ち合わせなければならないと本書にありました。

プロであろうとなかろうと、発信者として心がけるべきは結局のところ「誠実であること」だと印南さんは述べていました。ありがたいことに、このブログにも60名近い読者の方がおられます。どんな価値が提供できているかわかりませんが、少なくとも「読みやすさ」「(ただのまとめではなく)自分というフィルターを通しての学びを書くこと」は意識しているつもりです。

 

最後に、「自分が書評家として働くとしたら?」という観点で書いておきますと、職業として本について書くとなると、僕の場合は負担になるのではないかと思いました。

なぜなら、仕事として書評を書く場合、自分の好きな本ばかり選ぶわけにいかないからです。興味のないジャンル、肌に合わない本を読むのは苦痛だし、それについて文章を書くのはしんどいと思います。「食わず嫌い」のこともあるかもしれませんが、少なくとも少女マンガについての書評は書ける気がしません…(笑)

趣味の一環として、好きな本を読んで好きなように書いていく方が楽しいので、今後もこんな感じでマイペースでやっていくことになるかと思います。好きなジャンルばかり読むと視野が広がらないかもしれませんが、そこはトレードオフでしょう。

 

今回は、「自分」が前面に出た内容になりましたね。まぁ、情報提供がメインのブログではありませんので、その辺りはご了承くださいませ(^^;)