読書記録 for me

読んだ本のまとめなどを書いていきます。

「9つの性格」(鈴木秀子著)

おはようございます。

今回は、鈴木秀子さんの「9つの性格」という本を取り上げます。

イスラム教の一宗派で秘匿とされてきた人間学で、2000年の時を超えてなお影響を与えるエニアグラムについて書かれた本です。

エニアグラムでは、人間には9つの本質があって、そのうちの1つを持ってこの世に生を授かるとしています。この記事で一つひとつのタイプの詳細には触れませんが、興味深いのは、エニアグラムは単なるタイプ分けにとどまっていないところで、リーダーが人を管理する際の知恵となっていたところです。

しかも、その洞察がかなり深く、正確に本質を描き出しています(と、僕個人は思います)。9つのいずれのタイプに該当するかをチェックするテストも掲載されていますので、興味のある方はお試しください。ちなみに、僕はタイプ6「安全を求め慎重に行動する人」でした。解説を読むと、「あ~、確かにそうだわ」と納得するものばかり。2000年以上も前にこのような考え方が存在していたと思うと、驚きです!

 

さて、9つのタイプにはそれぞれ、良い面と悪い面があるとされています。そのうち、特に悪い面を規定するのが「囚われ」です。例えば、タイプ6には「権力への不信感」という囚われがあるとされていて、常に恐怖感を抱いており、自分の意志で行動するのが苦手で、物事を成し遂げるのが難しいといった具合です。自分がどのような囚われを持っているかを把握しておけば、ストレス状態にあるときも対処しやすくなりますよね。

また、自分が属するタイプの中で見方を固定せず、他のタイプとさまざまな形でつながるのも大きな特徴です。良い状態のとき、悪い状態のときそれぞれで、自分が属するタイプとは別のタイプの要素が現れるとされています。例えば、タイプ6の人が良い状態のときはタイプ9「調和と平和を願う人」のポジティブな面(例:物事に動じない)が、悪い状態のときはタイプ3の「成功を追い求める人」のネガティブな面(例:責任逃れの態度を強める)が現れます。こういったところを、自己理解・自己改革や、他者とのより良いコミュニケーションに活かしていくのが、エニアグラムなのです。

 

正直な話、一度読んだたけでは全てを理解するのは不可能です。さまざまな流派もあるようで、奥の深さを感じさせる学問です。でも、しっかり読み込んでいけば、人間理解に大きく役立つものだと思いました。