読書記録 for me

読んだ本のまとめなどを書いていきます。

「無印良品のPDCA」(松井忠三著)

こんばんは。

今回は、良品計画前会長の松井忠三さんによる「無印良品のPDCA」という本を読みました。

無印良品のPDCA 一冊の手帳で常勝経営を仕組み化する!
 

サブタイトルにもありますように、手帳を用いてPDCAを回していくことに興味を惹かれ、手に取った本です。

結論から言うと、いわゆる「手帳術」としては目新しいものはありませんでした。しかし、経営状態の悪化した無印良品を立て直すという壮大な事例から、いかにすればPDCAを回せるかについて、学びを得ることができました。

・100%実行するまで徹底する

無印良品くらい大きな組織になると、トップが施策を決めても、末端まですぐに確実に浸透するわけではなかったようです。また、トップが立てた施策が現実離れしたものだと、現場の反応はさめたものでした。そういった状況を打破すべく、さまざまなプロジェクトを打ち出すことになるのですが、そこでPDCAサイクルが活用されました。

プロジェクトで検討されたこと(=Plan)を現場で実行し(=Do)、次の会議で実施状況を評価し(=Check)、改善策を考える(=Action)。これ自体は特に珍しいことではありませんが、無印良品では、現場での実行率を100%にすることに徹底的にこだわっていました。そのための仕掛けをたくさん設けていたのが、ポイントだったと思います。

・危機的状況にあるときはDoから始める

経営状態が差し迫ったときに、律儀に計画からスタートしていては、手遅れになる可能性があります。また、計画を作るには多大な時間と労力が必要になります。まずはとにかくできることからスタートし、改善策につなげていくことが大切です。

・1回目のCとAでは問題の本質に向き合えない

個人的には、この点が本書で一番の学びでした。よく、「PDCAは回し続けなければ意味がない」と言われます。その理由がここにある気がしました。著者の松井さんは「真剣さに欠ける」と表現されていましたが、最初のCとAでは、それが本当に正しい評価や改善策なのかを判断することが実質的に不可能なのだと思います。2回、3回と繰り返すことで、多角的に評価(C)できるようになりますから、そこから導き出される改善策(A)もより洗練されたものになるのです。

僕も早速、PDCAを回す仕掛けとして、手帳に目標に加えて「達成度」と「改善策など」という項目を設けました。大したことではありませんが、これを週間、月間、年間単位で繰り返すことで、実効性のある対策を打てるようにしていきたいです。

PDCAについて学びたい方、特に、企業にお勤めの方にオススメしたい本です(ただし、理論や概念にはサラッとしか触れていませんので、その点はご注意ください)!