読書記録 for me

読んだ本のまとめなどを書いていきます。

「介護再編」(武内和久、藤田英明著)

こんばんは。

今日は武内和久さん、藤田英明さんの「介護再編」という本を取り上げます。

団塊の世代後期高齢者になるこれからは、介護職が大幅に足りなくなることが予測されています。

そんな中で、介護分野において、外国人労働者の登用やITの活用などが政策面からも検討されています。外国人労働者やIT技術に頼るのが全て「悪」だとは思いませんが、実際に介護の現場で働く自分が思うに、ケアにはやはり人間(日本人)でなければできない部分も多々あるように感じます。そして、それは本書でも同じ考えのようでした。

対象となる高齢者は、長い人生経験をお持ちです。その経験も様々で、大企業の社長としてたくさんの部下を従えていた人もいれば、専業主婦としてたくさんの子どもを育ててきた人もいるでしょう。そういったお一人おひとりに最も適したケアをするとなると、コミュニケーションには細心の注意を払うことになります。また、認知症高齢者を相手にする場合には、また違った配慮が必要になります。

非常にデリケートである介護の仕事を、人手が足りないからといって、安易に外国人やロボットに補ってもらうという考え方は避けるべきでしょう。

とは言え、かく言う僕も、介護の仕事は未経験で今の職場に飛び込んだ身で、偉そうなことは言えません。「誰にでもできる仕事なのではないか?」と言われれば、「絶対に違う」とも言い切れないところが悲しいところです。それでも、介護職のアイデンティティというか、誇りを持って仕事をするためにも、現状に甘んじることなく、業界としてできる努力はしていかなければなりません。

例えば、本書では、介護福祉士の資格制度や社会福祉法人のあり方について提言していました。これらがガラパゴス化せずに時代の潮流を読んで発言力を身につけ、その立場をより良いものにできれば、世間の介護職に対するイメージも変わり、希望を持って介護の世界に入ってくる人も増えるのてはないかとありました。

実際、介護の仕事には素敵な面もいっぱいあります。直接、利用者から「ありがとう」と言われたときは、何だか報われた気分になります。また、利用者の誕生日をお祝いさせていただくときには、別にこちらは大したことをしているわけでもないのに、涙ぐまれる方もおられます。そんな尊い瞬間がいろいろあるわけです…

本書は、どこかに肩入れするわけではなく、介護現場が置かれている現状を客観的に切り取っていると思います。「介護職になって」とは言いません。まずは関心を持っていただけると嬉しいなぁと思います。

今回は本の内容と自分の体験談が入り混じった内容になってしまい、読みにくかったと思います。あしからずご了承ください。