読書記録 for me

読んだ本のまとめなどを書いていきます。

「対話をデザインする」(細川英雄著)

おはようございます。

新型コロナウィルスが猛威をふるっていますね。先日、ドラッグストアにマスクを買いに行ったのですが、大阪の郊外にも関わらず、全く見つかりませんでした。早く収束してほしいものです…。

 

さて、今日は教育学博士の細川英雄さんの「対話をデザインする」という本についてです。

 

対話をデザインする (ちくま新書)

対話をデザインする (ちくま新書)

 

本書はコミュニケーションに関する本なのですが、巷に出回っている話し方などのハウツー本とは一線を画しています。「どう話すか」ではなく、「何を話すか」に軸足を置いているのです。しかも、「何を話すか」を決めるのは自分自身であるという立場を著者の細川さんはとっています。

では、好き勝手に自分の思ったことを思ったまま話せば良いのかというと、そういうわけでもないのです。話題から一歩進めて、自分の「テーマ」を持つことが大切になります。「テーマ」は自分の興味や関心から生まれるものです。「なぜ自分は○○に興味があるのか?」その問いの先にあるのが、自分自身のテーマになります。

著者はおしゃべりと対話を区別していて、おしゃべりはお互いに自己完結的であるとしています。相手とやり取りはしていても、お互いが好きなことを話していて、何となく良い気分になれるものであり、案外相手の話すことを聴いていない。一方、対話は「テーマ」について相手とやり取りすることで、深みが増したり、テーマに対する考えを新たなものにすることもあります。

なるほどなぁと思ったのが、自分が思っていることと、実際に口から出る言葉は必ずしも一致しないということです。細川さんは内言(=自分が思っていること)と外言(=実際の言葉)という表現を用いていましたが、相手との(おしゃべりではなく)対話を通じてテーマについて深めていくと、内言と外言のズレが徐々に解消され、「結局、あなたは何を言いたいのかわからない」ということが少なくなっていくのです。

本書では、さらに対話を通じて社会のあり方も変えていけるという主張も展開されますが、その辺りは実際に読んでみてください。

 

僕もつい、テクニックに走ってしまいがちです。テクニックが不要というわけではないけれども、そちらに偏り過ぎるのを著者の細川さんは問題視していました。

これから人口減少社会が訪れ、外国人労働者の活用なども議論されています。また、今年は東京オリンピックもあって、たくさんの外国人が日本を訪れることが予想されます。多様な価値観を持つ人々と「対話」を通じて相互理解ができると良いですね。もしかしたら、新型コロナウィルス対策にも、人どうし、国どうしの「対話」が必要なのかもしれませんね!!