読書記録 for me

読んだ本のまとめなどを書いていきます。

「伝える力」(池上彰著)

こんばんは!

今日は、池上彰さんの「伝える力」という本について書きます。

 

伝える力 (PHPビジネス新書)

伝える力 (PHPビジネス新書)

 

 今さらわざわざブログで取り上げる必要もないほど、新書では有名な本ですね!わかりやすい解説でおなじみの池上さんが、「話す」「書く」「聞く」ことについての能力を上げる方法についてまとめています。

短くて1ページ、長くても5ページほどで1つのノウハウを語っているので、スキマ時間にもサッと読めると思います。その中で、個人的に勉強になったことをいくつか取り上げます。

・「自分が知らないことを知る」のが、伝える力を養うのに大切

僕たちが何気なく使っている言葉、あるいはニュースで流れてくるキーワードがあります。しかし、きちんと探っていくと、その単語について「知っているつもり」になっていることが多いものです。「知っている」と思っている言葉でも、それを子どもにもわかるようなかたちで説明できるか?ということです。キーワードの正確な意味だけでなく、その背景や成り立ちまで把握していないと、「子どもにもわかるかたちで」伝えるのは難しいでしょう。

・叱るときは1対1、ほめるときはみんなの前で

前者は何となくわかるのですが、後者が気づきにくいところではないでしょうか。前者については、今の職場でも気になることがあります。仕事がうまく進まない人がいるのですが、上司はみんなのいる前で、言葉だけは丁寧だけれどもかなり強い口調で注意するのを見かけます。注意されている人は上司よりも結構年上で、プライドを傷つけられたと思うのか、感情的になってしまい、それが上司にも伝わって職場の雰囲気が悪くなってしまうのです。注意を素直に聞き入れられないことも問題なのかもしれませんが、やはり叱り方としては良くないでしょう。関係のない自分まで怒られたような気になってしまうので、自分が叱らなければならない立場になったときは、気をつけなければなりません。一方、ほめるときにみんなの前でほめることで、ほめられた人は当然気分良くなるでしょうし、周りの人は「自分も頑張ろう!」という気持ちになれるでしょう。

・緩やかな演繹法

演繹法は論理学の言葉ですが、対になる言葉として帰納法というものがあります。簡単に言うと、演繹法は「ある事柄を前提として、具体的な一つの結論を得る推論方法」で、帰納法は「個別具体的な事例から、一般的な規則を見出そうとする推論の方法」(いずれも本書p111より引用)となります。報告書や提案書をまとめるとき、理想は帰納法を用いる方になりますが、実際、個別具体的な事例をたくさん集めている時間がないのも事実です。そこで、「緩やかな演繹法」を使います。つまり、下調べをした上で、仮説を立てておく。そして、現場に行って、それが正しいかどうかを検証する。仮説が合っていれば、その仮説をもとに文章が書けますし、間違っていてもそれは「意外な発見」になりますから、それならそれで収穫があることになります。僕にはこの仮説を立てる準備が不足しているように感じました。

・順接の「が」は使わない

これは僕がよくやってしまっていることです。「彼は仕事ができるが、スポーツもできる」という文の「が」は、順接の「が」になります。このとき、仕事とスポーツは対になていないため、論理的ではなく、ただ文が長くなってしまうだけになるのです。わかりやすい文章を目指すなら、長文は避けなければなりません。

いくつか学びになったことを挙げました。伝えることについて学ぶ入口としては、とてもわかりやすい本だと思いました。