読書記録 for me

読んだ本のまとめなどを書いていきます。

「マネー・ボール(完全版)」(マイケル・ルイス著)

こんにちは!

最近少し忙しく、更新の間隔が空いてしまいました(>_<)

今日はマイケル・ルイスによる「マネー・ボール(完全版)」という本をご紹介します。

資金力にモノを言わせて有力選手を集めることでプレーオフ常連になっているチームがある一方、独自の経営手法、野球観を用いて少ない資金で常に上位に居続けるメジャーリーグのチームがありました。

オークランド・アスレチックスがそのチームで、ゼネラルマネージャー(GM)を務めるビリー・ビーンという人物が本書の主人公となります。実はビリー・ビーンもかつてはプロ野球選手で、才能にも恵まれ、将来を嘱望されていました。しかし、結果的には泣かず飛ばずで選手人生は終わります。

そこからさまざまな経緯があり、アスレチックスのGMになったわけですが、そこでこれまでとはまったく違う野球(チーム運営)を展開します。“チャンスに強い打者”などといった主観に左右されず、データを重視する「セイバーメトリックス」です。

セイバーメトリックスでは、出塁率長打率が重視されます。だから四球や本塁打は重要な要素となります。逆に、盗塁やバントといった作戦は「アウトをみすみす相手に与える」ということで、使いません。

これをチーム全体で徹底し、さらにトレードやドラフト戦略にも活かします。つまり、打者で言うと、相手投手にたくさん球を投げさせられる選球眼の良い打者、長打力のある打者が優先されます。一般的なスカウトが目をつけそうな俊足の野手や、豪速球を投げられる投手には目もくれず、上記の特性を持つ選手を安い契約金、安い年俸で獲得する。そして、チーム全体で統一した戦略のもと、長いシーズンを戦うのです。シーズンは150試合を超える長丁場なので、多少の好不調の波や運・不運はあれど、おしなべればデータが活きてくるというわけです。

このノンフィクションが示唆するのは、悪条件の中で良い成績を残すには、他の組織と同じことをやっていたのではダメで、統一した戦略のもと費用対効果を追求していかなければならないこと、そして、チームがとる戦略には明確な根拠がなければならないことでしょう。ネタバレにならないようストーリーの核心には触れないでおきますが、セイバーメトリックスの優秀性に気づく他の球団も現れます。

ご存知の方も多いと思いますが、この「マネー・ボール」は映画化もされています。この本が映画になると、どんなものになるのだろうとすごく興味がわきました。今度、映画の方も観てみようと思います!

 

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