読書記録 for me

読んだ本のまとめなどを書いていきます。

「論語」(訳:齋藤孝)

こんばんは。

今日は、古代中国の思想家である孔子とその一門による言行録である「論語」についてです。齋藤孝さんの訳で読みました。

論語 (ちくま文庫)

論語 (ちくま文庫)

  • 発売日: 2016/12/16
  • メディア: Kindle
 

 論語は古典中の古典ということで、何かを得るというよりは、経験値として読んでおきたいと思っていました。内容は、学ぶことの大切さ、上に立つ者とそれに従う者のあり方、人として大切にすべきことなど多岐に渡っています。

個人的にいいなと思ったのは次の5つ。

・「人の己れを知らざるを患えず、人を知らざるを患うる也」(自分をわかってもらえないと嘆くより、人を理解していないことを気にかけなさい)

・「学んで思わざれば則ち罔し。思うて学ばざれば則ち殆し」(外からいくら学んでも自分で考えなければ、ものごとは本当にはわからない。自分でいくら考えていても外から学ばなければ、独断的になって誤る危険がある)

・「知者は惑わず。仁者は憂えず。勇者は懼れず」(知者は迷いがなく、人格に優れた仁者は憂いがなく、勇者はおそれがない)

・「人、遠きを慮んぱかり無ければ、必ず近き憂い有り」(人として、遠くまで見通す配慮がないようでは、きっと身近な心配事が起こる)

・「過まって改めざる、是れを過まちと謂う」(過ちをしても改めない、これを本当の過ちという)

おそらくですが、その時分で置かれている自分の状況によって、さまざまな示唆を与えてくれると思います。一度読んで終わりではなく、定期的に読み返すことが特にこの本の場合は大事ではないでしょうか。僕の場合は、大事だと思ったところに付箋をつけるようにしていますが、読み返したときに「以前はこんなことを大事に思っていたんだなぁ」と振り返ることができて、それはそれでまた面白そうですね!

僕は他の訳者の「論語」を読んだことがないので、比較はできません。しかし、齋藤孝さんの訳は、くだけすぎず、固すぎずのちょうど良いバランスだったように思います(冒頭で齋藤さんも「バランスに気を付けて訳した」と述べています)。実は以前、高橋源一郎さんの「一億三千万人のための『論語』教室」を読んでみたのですが、こちらはくだけすぎというか、自分にはまったく合わず挫折してしまいました(参考までに、一番下にAmazonへのリンクを貼っておきます)。

おそらく、ネットで調べれば訳者による特徴や違いなどもわかると思いますので、格調高さを求めるのか、敷居の低さを求めるのかなど、自分の基準で選べばよいでしょう。とにかく、まずは論語に触れてみることをオススメします。

一億三千万人のための『論語』教室 (河出新書)

一億三千万人のための『論語』教室 (河出新書)

 

 

「医者が教えるサウナの教科書」(加藤容崇著)

こんばんは。

今日は慶應義塾大学医学部特任教授で、日本サウナ学会代表理事の加藤容崇さんによる「医師が教えるサウナの教科書」という本です。なお、加藤さんは「サウナ教授」とも呼ばれているらしいです。

 

 サウナ愛好家を指す「サウナ―」や、サウナに入った後の心地よさを表す「ととのう」といった言葉が普及してきました。僕も少し前に初めてサウナに行き、何とも言えない感覚を味わいました。そのときはネットでざっと入り方を調べて行ったのですが、もう少し詳しくその辺りを知りたいと思い、本書を手に取りました。

まず、基本的なこととして、サウナに入るのは、ただ単にサウナ室に入ることだけを言うのではありません。

  サウナ → 水風呂 → 外気浴

をワンセットで行うのが基本的な形です。非常にざっくりと説明すると、サウナの熱さで温めた身体を、水風呂に浸かることで一気に引き締めて、最後に外気浴によって通常の状態に戻すのです。これを3~4セット行うと、いわゆる「ととのった」状態になる…というわけです。

身体は、急激に温められたり、冷やされたりすることで、「非日常的な危機的状況」(p20より引用)にさらされます。体内では、自律神経や心拍、血圧、血流量、脳内ホルモンなどをコントロールすることで、その環境に適応しようとします。その過程で、身体はリラックス状態であるにも関わらず、興奮状態のときに出るホルモンも体内に残っているという珍しい状態になります。これが「ととのう」の正体です。その感覚は人によってさまざまなようですが、僕の場合は「横になると地面と一体になるような気だるい感覚」でした。

サウナの魅力は、「すべての健康法の中で、最も効率的に、そして瞬時に、脳と体を「ととのえる」=「コンディショニングする」ことができる」(p16より引用)ことだと著者の加藤教授は説明しています。また、サウナには、集中力アップや睡眠改善、脳疲労の除去など「一石八鳥」くらいの効果があるとしています。本書にはその根拠が医学的な観点から詳しく書かれていますので、納得感を得ることができます。学術用語も一部出てきますが、あまり心配することはないと思います。

一般的なサウナの入り方などはネットでも拾えますが、その根拠、周辺知識が詳しく書かれていますので、「なるほど!そんな効果があるのなら、一度サウナに行ってみよう」と思うこと請け合いです。少しでもサウナに興味がある人は、読んでみることをオススメします。

ちなみに、この記事を書いている今現在、この後僕は夜勤に入るのですが、夜勤明けにサウナに行こうかなと思っていたりします(笑)

今週のお題より「好きな本屋」

今週のお題「好きなお店」

 

おはようございます。

今日は久々に、「今週のお題」にチャレンジしてみます。お題は「好きなお店」ということです。せっかく本をテーマにしたブログなので、好きな本屋さんについて書こうと思います!

 

結論から言うと、好きな本屋はジュンク堂書店です。他にも大型書店はたくさんありますが、ジュンク堂は、どこかが、何かが違う気がします。主観も多分に含まれていると思いますが、それを言語化してみますね。

 

お気に入りポイントをまとめると、次の3つ。

①品揃えが良い

②陳列や店のレイアウトがシンプル

③雰囲気が静か

 

①品揃えが良い

これは大型書店なら言わずもがなです。ただ、ジュンク堂の場合は専門書もたくさんある印象があります。勉強しようかなと思ったら、まずは本から入る僕にとって、これはとてもありがたいことです。

 

②陳列や店のレイアウトがシンプル

これは明確な根拠があるわけではなく、肌感覚です(笑)大型店でも、店によってはすごく入り組んだ構造になっていたり、陳列が凝りすぎていて、本を手に取りにくいところがあったりします。

その点、ジュンク堂は非常にシンプルな気がします。平積みの人気本、話題本があって、書棚は真っすぐ平行に置かれています。それに伴い、動線も縦横のみになるため、余計なストレスを感じないのです。

 

③雰囲気が静か

これも肌感覚です(笑)内装によるものなのか、立地条件によるものなのか、客層によるものなのかわかりませんが、他の店より落ち着いた感じがします。少なくとも、僕にとっては居心地が良いのです。ガチャガチャしていない感じとでも言うのでしょうか…

 

ということで、出先で近くにジュンク堂があるときは必ずと言ってよいほど立ち寄ります。そして、そこでたまたま見つけた本を衝動買いすることもしばしば…

コロナの関係で最近は行けていませんが、落ち着いたらまたジュンク堂書店に行きたいと思います!

「書評の仕事」(印南敦史著)

おはようございます。

今日は、作家・書評家の印南敦史さんによる「書評の仕事」という本についてです。

 

書評の仕事 (ワニブックスPLUS新書)

書評の仕事 (ワニブックスPLUS新書)

  • 作者:印南 敦史
  • 発売日: 2020/04/08
  • メディア: 新書
 

印南さんの本としては、以前このブログで「遅読家のための読書術」をご紹介したことがあります。読書術としてとても納得のいく内容でした。そのときの記事はこちらをどうぞ↓

「遅読家のための読書術」(印南敦史著) - 読書記録 for me

今回は、そんな印南さんの書評家としての側面にスポットを当てた内容になっており、書評の仕事の実際や、そこから得られた本の選び方、読み方、考え方などにも触れられています。読書記録のブログをしている僕には必読と思い、手に取りました。

 

全体を通じて思ったのが、書評を仕事とする場合、自分の立ち位置をどこに置くかがとても重要であることです。書評に求められるものによって、文章の書き方が変わるのです。

例えば、情報系サイトに掲載するための書評であれば、読者が求めるのは「その本は読むに値するのかどうか?」「ざっくりどんなことが書いてあるのか?」といった情報になります。そこには書評家の考えや意見は必要とされません。だとしたら、それに書評もそれに従って書くことになります。

一方、このブログのように、情報提供というよりは、個人的に何を学んだかを記すことが主目的なら、そこまで縛られる必要はないと言えるでしょう。実際、僕の書く読書記録の記事も、本の内容と自分のことが半々くらいのバランスになっていると思います。

 

次に、インターネットの普及によって誰でも自由に発信できるようになった環境下では、文章の質にバラつきが生まれてきました。印南さんのようなプロの書評家なら、編集者の目を通してその書評が世間の目に触れることになります。

しかし、個人ブログで発信する場合は当然のことながら編集者はいませんので、無意識のうちに内容が偏ったり、表現が過激になってしまいがちです。そのため、自分自身で「編集者」としての視点も持ち合わせなければならないと本書にありました。

プロであろうとなかろうと、発信者として心がけるべきは結局のところ「誠実であること」だと印南さんは述べていました。ありがたいことに、このブログにも60名近い読者の方がおられます。どんな価値が提供できているかわかりませんが、少なくとも「読みやすさ」「(ただのまとめではなく)自分というフィルターを通しての学びを書くこと」は意識しているつもりです。

 

最後に、「自分が書評家として働くとしたら?」という観点で書いておきますと、職業として本について書くとなると、僕の場合は負担になるのではないかと思いました。

なぜなら、仕事として書評を書く場合、自分の好きな本ばかり選ぶわけにいかないからです。興味のないジャンル、肌に合わない本を読むのは苦痛だし、それについて文章を書くのはしんどいと思います。「食わず嫌い」のこともあるかもしれませんが、少なくとも少女マンガについての書評は書ける気がしません…(笑)

趣味の一環として、好きな本を読んで好きなように書いていく方が楽しいので、今後もこんな感じでマイペースでやっていくことになるかと思います。好きなジャンルばかり読むと視野が広がらないかもしれませんが、そこはトレードオフでしょう。

 

今回は、「自分」が前面に出た内容になりましたね。まぁ、情報提供がメインのブログではありませんので、その辺りはご了承くださいませ(^^;)

「SINGLE TASK 一点集中術」(デボラ・ザック著)

こんにちは。

今日は、デボラ・ザック著の「SINGLE TASK 一点集中術」という本についてです。 

 本書の内容はいたってシンプルで、「一度に1つの作業に集中して、生産性を上げる」というシングルタスクの原則について、その考え方や根拠が書かれています。

 

僕自身も、ついテレビを観ながらスマホを見たり、日々の振り返りを手帳に書いているときに何かが気になって他のページを覗いたりすることがよくあります。いわゆるマルチタスクの状態です。

しかし、本書では、そもそもマルチタスクは「不可能なもの」と断言しています。なぜなら、脳は一度に複数のことに注意を向けることができないからです。同時進行で2つ以上の物事をしているように見えても、実際にはAというタスクとBというタスクの間を短い時間で行ったり来たりしているにすぎないのです。

日々の行動を振り返ってみれば、それは事実だとわかります。先ほどの僕の例でいくと、テレビを観ている最中にスマホが気になって目を移している間、テレビで流れている情報のほとんどは理解できません。プライベートならまだしも、これが仕事の場面ならたいへんです。というか、仕事の場面の方がマルチタスクのような状態になりやすいでしょう。

では、「なぜマルチタスクの状態になってしまうのか?」という話になるのですが、そこには他者の期待や要求に応じねばならないという義務感が絡んできます。自分が急ぎの仕事Aに集中しているときに、上司から仕事Bを頼まれたとします。上司からの依頼をむげに断ることはなかなかできませんよね。たとえそれが雑用であっても…。そこで、つい引き受けてしまう。いったん引き受けると、仕事Aに集中しているように見えても、絶えず頭の中には仕事Bのことが引っかかります。こうなると、シングルタスクの原則からはどんどん離れていってしまいます。

こういったときは、優先順位を決めた上で、後ですることをメモしておくなどして、いつでも呼び起せるようにしておき、より大事なことに再度集中して取り組むのがよいとしています。また、急を要する場合は、対応できる時間を予め相手に伝え、その間はその相手に一点集中するようにします。

 

さて、今の生活はスマホなしでは成り立たないと言っても過言ではないでしょう。シングルタスクを阻む最大の敵はスマホだと思います。著者は、1日の中で1~2時間、すべてのデバイスをオフにする時間を持つことを推奨しています。これは僕にも必要なことだと思いました。

自分の場合は、特に入浴を終えて自室に戻ってすぐが「魔の時間」です。そこで机に座るか、ベッドに横になってスマホをいじるかでその後の過ごし方がほとんど決まります(笑)だったら、自室に戻る前にスマホの電源をオフにするのが手っ取り早いのかもしれません。これを習慣にできれば、毎日一定時間を読書や勉強に充てられるかもしれません。少なくともベッドに横になって照明をつけたまま寝落ち…といったことはなくなるでしょう。

本書の最後の方に、「「より大切なこと」を選べば、結局は「満ちたりた気分になる」ことがわかるようになるはずだ」(p188より引用)とありました。マルチタスクを求められる毎日の中、安きに流されず、より重要なことに一点集中すれば、充実感を得ることができるはずです。意識的・意図的にシングルタスクの状態をつくったり、オフラインの時間を設けられるよう、1日の過ごし方を考えていきたいと思いました。