読書記録 for me

読んだ本のまとめなどを書いていきます。

「理想を現実にする力」(佐藤天彦著)

こんにちは。

3冊続けて将棋棋士の本です。今日は佐藤天彦九段による「理想を現実にする力」という本です。

 

理想を現実にする力 (朝日新書)

理想を現実にする力 (朝日新書)

 

先ほど、佐藤天彦「九段」と書きました。しかし、一昨日までは佐藤天彦「名人」でした。残念ながら名人位は奪取されましたが、第一人者であることに変わりはありません。本書では、小さい頃から夢見ていた将棋の名人になるまでのプロセスで考えてきたこと、勝負の世界で生きるための考え方についてまとめられています。

個人的には、ここのところ取り上げた3冊の中では、将棋を知らない人でも最も実生活に活かせる本ではないかと思いました。というのも、佐藤九段は現在31歳と比較的若いにも関わらず、非常に客観的に物事を捉えているんです。

小学生から名人になることを目指して、「奨励会」というプロ養成機関で凌ぎを削っていた佐藤九段。もちろん勝つことにはこだわるのですが、どこかで「棋士以外の生き方もある」「勝ち負けの他にも人間として大切なことがある」という向き合い方をしています。ドライというのとも違う、地に足のついた感じです。

佐藤九段はファッションやクラシック音楽、インテリアなどを趣味にしており、ファッションの好みなどから、「貴族」というニックネームがあります。落ち込んだときにも大好きなブランドの服やお気に入りのインテリアを買うなどして、日常の中で幸せを感じられる瞬間をたくさん設けることで、メンタル面をコントロールしています。他にも、自分が苦しい局面のときには粘られる側である相手の立場で考えて、より複雑な展開に持ち込んで粘るなど、僕たちが仕事で悩んだときにも活かせる考え方が出てきます。

名人戦を終えて、佐藤九段は失意の中にあると思います。しかし、本書を読んでいると、それもリスタートと捉えて、そのうちまた好調期が来るのではないかと思いました。これから佐藤天彦九段にさらに注目していきたいです!!