読書記録 for me

読んだ本のまとめなどを書いていきます。

「凡事徹底」(鍵山秀三郎著)

おはようございます!

今日はイエローハット創業者である鍵山秀三郎さんの「凡事徹底」という本をご紹介します。

 

凡事徹底 (活学叢書)

凡事徹底 (活学叢書)

 

上のアマゾンへのリンクにある表紙の挿し絵がトイレの絵になっていますよね?資金が豊富にあるわけではなかった鍵山さんが、ほぼ身体ひとつで上京し、ここまでの会社に育て上げたキーワードが「掃除」です。

特に現代は、結果が重視されます。ともすれば、取引相手や顧客に辛い思いをさせてでも、売り上げを伸ばすためには手段は問わないスタンスをとる会社もまだたくさんあるでしょう。しかし、鍵山さんが立ち上げた「ローヤル」という会社(のちのイエローハット)は、真逆のスタンスをとりました。

精選した商品をたくさん買ってその分安く大量に売るのではなく、多くの商品を少しずつ揃えて売るスタンスが一つ。そして、もう一つが自社の周りの清掃活動です。清掃活動が利益に直接つながるとは考えにくいです。しかし、鍵山さんが言うには、(零細企業だった頃、)営業で屈辱的な思いをして帰ってきた社員が汚いトイレを見たら、怒りが増幅されるから、それを無くすために徹底的に掃除をしたということです。しかも、それを最初は人の見ていないところから始めたというから恐れ入ります。

では、掃除を単に続けていたらよいかというとそうではありません。かかる時間を短くしたり、同じ時間やるにもより広い範囲の掃除ができるよう、絶えず工夫しなくてはならないと鍵山さんは述べています。また、天候によっても掃除のしかたは変わり、ひとつの道具を長く使い続けるための工夫もしました。

掃除して集めたゴミをきちんと分別する、注文した弁当の箱をキレイに洗って返す、旅行で温泉に行った際に宴会場を使うときは脱いだスリッパを揃えておくなど、ついおろそかにしてしまいそうなことを徹底してやる。こうしたことを絶えず積み上げていくことが、取引先や顧客からの信頼につながり、結果として良い会社となるというのが主な内容です。サブタイトルにもなっていますが、「平凡を非凡に努める」姿勢の結晶ではないでしょうか。

この本を読んでいて、近くの銀行の人が、朝、店舗の周辺を掃除していたことを思い出しました。でも、掃除している人の様子を見ると、どうも「やらされ感」があるように僕には映りました(ただ眠たかっただけかもしれませんが…)。どんな顔でしていようが、掃除は良いことですし、地域貢献のひとつとも言えますので、その人たちのことをあげつらうつもりは一切ありません。その銀行としてどういう考えのもとで掃除をしているかが大事なんだろうなぁと思いました。

なお、本書は3部構成で、第3部には日本経営システムの相談役である浅野喜起さんとの対談が載せられています。結果だけを追い求める経営とは一線を画する企業のあり方が提示されており、こちらもとても参考になります。口語体ですので非常に読みやすいですが、自分の仕事や生活を見直すきっかけを与えてくれる本です。ぜひ読んでみてください!!