読書記録 for me

読んだ本のまとめなどを書いていきます。

「イップスは治る!」(飯島智則著)

こんばんは。

今日は日刊スポーツの記者である飯島智則さんによる「イップスは治る!」という本について書きます。さまざまな専門家への取材をもとに書かれた本です。

イップスは治る!

イップスは治る!

 

みなさん「イップス」という言葉を聞いたことはありますか?もともとはプロゴルファーがパターをうまくできないことがきっかけが生まれた言葉で、「スポーツなどで突然思い通りのプレーや動きができなくなる症状」(本書p2より引用)のことを言います。

僕は野球を中学生までやっていました。決して上手くはありませんでしたが、キャッチボールはそれほど苦にせずできていました。社会人になって数年後、地元の草野球チームに入って再び野球を始めたのですが、それからボールが上手く投げられなくなったのです。具体的に言うと、ボールがすっぽ抜けたり、逆に叩きつけたりしてしまうのです。そして、今もそれに苦労しています。誰かに言われたわけではありませんが、恐らく自分もイップスだと思い、藁をもつかむ思いで本書を手に取りました。

まず勉強になったのは、イップスは必ずしもメンタルが原因ではないこと。もともと正しい投げ方をしていても、それが積み重なることでいつの間にか神経回路にズレが生じ、投げ方がおかしくなることもあるそうです。「何かおかしい」と思って修正しようとするのですが、その時点ですでに投げ方がズレているので、ますますおかしくなってしまい、イップスになってしまうのです。

一方、やはりメンタルが原因になることもあり、あのイチローも高校生のときにイップスに悩まされたそうです。イチローの場合は、先輩に向けた後輩イチローの送球がそれると、先輩は捕ってくれず、そのためボールを投げるのを怖がるようになったそうです。

このように、原因が多岐にわたるイップスなので、対策もさまざまになります。いろんな対策が紹介されていますが、僕の場合は「ボールを正しく握ること」と「『~したい』という意識の持ち方をすること」が改善につながるような気がしました。

前者のボールの握り方ですが、選手だけでなく指導者でも意外と多くの人が正しくボールを握れていないそうです。叩きつけるのはともかく、すっぽ抜けるのはボールが正しく握れていない証拠なので、大前提として取り組みたいことです。

後者の『~したい』という意識の持ち方は、逆に考えるとわかりやすいと思います。つまり、『暴投したくない』と意識すると、無意識では暴投を考えてしまう。僕自身もそうですが、すっぽ抜けないようにしようとすると、逆に手に変な力が入ってボールを叩きつけたり、投球動作がぎこちなくなります。だったら、『暴投したくない』ではなく単純に『良いボールを投げたい』と考えた方が良いのではないか?ということです。

なかなか専門家に診てもらう機会は無いのかもしれませんが、試してみる価値のありそうなことに出会えたので、よかったと思います!