読書記録 for me

読んだ本のまとめなどを書いていきます。

「ビッグデータ・ベースボール」(トラヴィス・ソーチック著)

おはようございます!

3連休も今日で終わりですね~。個人的にはゆっくり過ごすことができました(^-^)

今回は、トラヴィスソーチックによる「ビッグデータ・ベースボール」という本について書きます。

メジャーリーグの球団のひとつ、ピッツバーグ・パイレーツを取り上げたノンフィクションです。20年連続でシーズンを負け越していたパイレーツが、データを重視した野球を展開して活躍する模様を描いています。

先日、「マネー・ボール」という本を取り上げましたが、その中心だったオークランド・アスレチックスでは、セイバーメトリックスという手法が用いられていました。セイバーメトリックスでは出塁率が重視されましたが、守備は軽視されていました。

パイレーツはそこに目をつけ、打者の打球傾向を大量のデータから見いだし、それに合わせた守備シフトをとります。従来のシフトとは違い、かなり偏ったところにポジションをとるようになったのです。

また、そのシフトに嵌めるため、投手の方もゴロを打たせるよう、ツーシームという球種を重視するようにしました。ちなみに、ツーシームという球種は、速球には属するのですが、いわゆるまっすぐではなく、打者の手元で若干変化するため、ゴロになりやすいんです。

さらにもう一つ、ピッチフレーミングを重視しました。ストライクかボールか微妙なところに投手が投げ込んだとき、捕手の捕り方によって審判のジャッジが変わることがあります。それを数値で指標化し、その数値の高い捕手を安い金額で獲得し(パイレーツも決して裕福な球団ではありませんでした)、コントロールに難のあった投手を復活させました。

いわば、セイバーメトリックスの進化版なのですが、本書はもう一つ重要な視点を提示しています。大量のデータを持ち、それを読み解くスタッフを雇い、独自の指標を見つけるというのは確かに大事です。しかし、それを活かしてプレーするのは現場の選手たち。そして、その選手をまとめるのが監督やコーチとなります。データに基づいた野球をシーズンを通してやっていく決断をし、それをチーム全体に浸透させるには、お互いを尊敬し、円滑にコミュニケーションがとれる環境にしなければならない。それがなければ、データは無用の長物になってしまう。これが本書のもう一つのキモだったと思います。

結構ボリュームがある本なので、野球を全く知らない人が読み通すのはかなり難しいと思いますが(笑)、野球ファンには絶対オススメです!また、本書の最後の方に間接的に触れられていますか、今ではさらに進んで「フライボール革命」(フライをたくさん打つ傾向にある選手を集める野球)というのも始まっています。こうして見ると、野球も進化してるんだなぁと感じさせられます!