読書記録 for me

読んだ本のまとめなどを書いていきます。

「段取り力」(齋藤孝著)その2

こんにちは。

昨日に続いて、齋藤孝さんの「段取り力」という本についてまとめます。

段取り力―「うまくいく人」はここがちがう (ちくま文庫)

段取り力―「うまくいく人」はここがちがう (ちくま文庫)

 

前回の記事で、後半ではより段取り力の本質に迫っていると書きました。

僕がその中でも印象に残ったのは、段取りとはビジョンと素材をつなぐ回路をつくることだというものです。まぁ当然と言えば当然なのですが…(^^;)

素材の内容や量を把握せずにビジョンだけで物事を進めれば、理想論で終わったり、途中になって「あれが足りない」「これも無い」という事態になります。一方、素材はあってもビジョンなしに物事を進めようとすると、収拾がつかなくなったり、準備に膨大な時間がかかることになります。

ビジョン先行タイプの人も素材先行タイプの人もいるのでしょうが、段取りよく物事を進めるためには、これらをつなぐ意識がないといけません。

今、タイプ分けの話をしましたが、段取り力にはいろいろなものがあります。作業レベルの小さなスケールの段取りや、会社そのものを動かす大きなスケールの段取りなどです。著者の齋藤さんは、段取り力が全くない人はいないと断言しています。ただ、人によって得手不得手があるため、それを知るところから段取り力の強化は始まるというのです。

このように、あらゆることを「段取り」という切り口で捉えてみたら、ごく一部の天才を除けば、才能の違いは微々たるもので、段取り力が身につけばある程度のところまではいけるのではないか?と齋藤さんは述べています。

そして、あらゆることを「段取り」という視点で捉えるためのツールとして、「デザインシート」が紹介されていました。以前の記事(「齋藤孝の企画塾」(齋藤孝著)その1 - 読書記録 for me)で紹介したものと同じです。段取りがうまくいった事例をシートに落とし込んでみることで、良い段取りとはどういうものかがわかるようになります。

「段取り八分」という言葉があります。段取りさえきちんとできたら、八割方うまくいくという意味です。僕はかつて、知的障がいのある人の施設で勤めていましたが、当事者が混乱しないよう、環境を整えておくことが大事という意味で、そこでもよく使われていました。時間に追われる毎日だからこそ、段取り力を高めて円滑に物事を進められればと思います!