読書記録 for me

読んだ本のまとめなどを書いていきます。

「一流の思考法」(森本貴義著)その1

こんばんは。

今日は2009年のWBCのときに日本代表チームのトレーナーを務めた森本貴義さんによる「一流の思考法」という本についてです。

 

一流の思考法 WBCトレーナーが教える「自分力」の磨き方 (SB新書)

一流の思考法 WBCトレーナーが教える「自分力」の磨き方 (SB新書)

 

 著者の森本さんは、イチロー選手や長谷川滋利選手をトレーナーという立場から側で見てきて、一流の選手とそうでない選手の間に潜在的な能力差はあまりなく、むしろ考え方の違いが大きな差となってくることに気づきました。本書はその思考法についてまとめた本です。

まず、第1章では結果とプロセスについて語られています。

イチロー選手がこだわっていたのは、ヒットを積み重ねることです。メジャーリーガーになってからは、年間200本安打を大きな目標にしていました。イチロー選手といえば、常に高い打率を誇って首位打者も何度も獲得していましたが、高い打率はあくまでヒットを積み重ねた結果です。むしろ、ヒットを1本ずつ積み重ねていくプロセスを重視していたわけです。

年間200本のヒットを打つためには、正しいフォームで打つこと、そして、それ以前に試合に出続けられるようケガをしないことなどが条件として考えられます。だからイチロー選手は他の選手よりもかなり早く球場に来て、準備を入念にしていました。そして、試合後も道具の手入れをしながら、1日の振り返りを欠かさなかったのです。

人が他人を評価する際、「数字」はとてもわかりやすい指標です。僕も含めて多くの人は、例えばプロ野球選手を評価するときは打率やホームラン数など、一目でわかるモノサシで見てしまいます。結果を重視すると、そういった目先の数字、目先の結果にとらわれてしまい、長期的にはなかなか安定した成果をあげることができません。ところが、イチロー選手のようにプロセスを重視していれば、たとえ失敗しても、「なぜ失敗に終わったのか」「次、成功するにはどうしたらよいか」と考えることで、失敗を教訓に転化できます。すると、結果として安定した成果を残せます。「一流」と呼ばれるには長い月日がかかりますが、そういったプロセスを経ないといけないんですね。

 

続いて、第2章では無意識の力について書かれています。

ここでいう無意識は、潜在意識とか第六感といったものではなく、「意識していない状態」のことを指します。つまり、失敗率を減らすために、「意識しなくてもできる状態」を目指しましょうということです。章の冒頭で歯みがきが例として挙げられていますが、多くの人は「歯を磨かなくては」とか「奥歯のあの辺を今日はきちんと磨かなくては」などといちいち考えていないでしょう。「やろう」と思わなくても、流れの中で歯を磨いているのではないでしょうか。

そういった状態を仕事でもつくっていければ、失敗する確率は減らせます。無意識のうちに物事ができるようにするには、それをひとつの型にしなくてはなりません。また、自分でつくった型を、型たらしめるようにするには、その型を使う機会がなければなりません。だから、自分の生活の中で「本番」と「準備」を設定し、本番でうまくいくように準備をしっかりとしていくのが望ましいのです。

また、準備がしっかりとできれば、それは自信につながります。森本さんは、人の評価から真の自信は生まれないとしています。真の自信は、本番に向けて入念に準備をし、自分自身で納得できたところに生まれます。確かに、僕も仕事でたまたまうまくいったことがあっても、何となく心残りというか、やり切った感じがしないときがあります。それはつまり、準備が自分の納得できるものではなかったということなのでしょうね…。「結果オーライ」ではダメですね!

 

次回、後半部分についてまとめようと思います。