読書記録 for me

読んだ本のまとめなどを書いていきます。

「働く大人のための「学び」の教科書」(中原淳著)その3

おはようございます。

6月に入り、忙しさが増しています。

なかなか更新できず、申し訳ありません…。

 

中原淳さんの「働く大人のための「学び」の教科書」をここ2回取り上げてきましたが、今日はその3回目、最後となります。

 

働く大人のための「学び」の教科書

働く大人のための「学び」の教科書

 

 Chapter3では、原理原則をおさえた上での「大人の学び」7つの行動について触れられています。なお、7つの行動はそのすべてに取り組まなければならないものではなく、自分が足りなかったと思うものなどからやってみてはどうかというスタンスのものです。

①タフアサインメント

いきなり聞きなれない言葉が出てきましたが、要は、タフな仕事から学ぶということです。ただ、その「タフ」には2つの意味があり、一つは「能力ギリギリのところでこなせる」という意味、もう一つは「自分の会社が伸びていく方向に貢献できる」という意味になります。

なんだかんだ言って、職場で過ごす時間はとても長いです。結局のところ、その職場を学びの場にするのが最も効率的ということになりますね。

②本を1トン読む

著者の中原さんは、読書の意味を「他者の経験や思考を代理学習すること」としています。これについては、いろいろ書く必要はないでしょう。

③人から教えられて学ぶ

子どもの場合は、学校という、教えてくれる人がいる学びの場があります。しかし、大人にはそういった教えてくれる人というのがなかなかいません。中原さんは、学びの場として、次の3つを挙げていました。

 ⅰ.インフォーマルな学び:人脈の中から情報を得ること。つながりに心を配る。

 ⅱ.セミフォーマルな学び:ビジネススクールやセミナー。玉石混交であるため注意。

 ⅲ.フォーマルな学び:大学院。知識を得たいのか、研究がしたいのかで選び方が変わる。

④越境する

 我々の多くが、1日のほとんどの時間を家庭か職場で過ごしています。そこに、非日常を持ち込みましょうというのが「越境する」の意味です。例としては、異業種交流会などが挙げられていました。

⑤フィードバックをとりに行く

ここでいうフィードバックは、第三者に自分がどう見えるかを指摘してもらい、それを学びにつなげるという意味です。ポジティブなフィードバックも、ネガティブなフィードバックも大切になります。

ここで個人的に勉強になったのが、「アンラーニング」という考え方です。フィードバックを得た結果、これまでの自分のやり方が時代の流れに適応していないことを目の当たりにする可能性があります。そこで自分のやり方に固執せず、アンラーニング、つまり、今まで学んできたことを捨て去ることで、時代に合ったものを新たに身につけていく姿勢が大切になります。

⑥場をつくる

 人々が集まるような機会を主催するということです。人が集まれば、それだけたくさんの情報が結果的に集まってきます。そこから学びにつなげるということです。「情報が結果的に集まる」と書きましたが、ただ場をつくるだけではダメで、自ら積極的に与えていかなければならないということです。give&takeと言いますが、giveしなければtakeできないのは言うまでもありませんし、往々にしてtakeするまでには時間がかかるものであると中原氏は述べています。

⑦教えてみる

教えるためには教えられるだけのものを身につけるために学ばなければなりません。自ら学ばざるをえない状況をつくりだすことにつながります。また、教えると喜ばれますので、さらなるモチベーションにつながるということも言えるかもしれません。

以上、ざっとまとめてみました。僕の場合は、⑦については現状、人に教えられるだけのノウハウもないし、そういった立場にもないため難しいですが、他はやろうと思えばできそうなものでした。皆さんはいかがでしょうか?

本書はChapter4として、「学び上手さんの「学びの履歴書」から学ぶ」という章があり、実例を踏まえてここまでの内容を振り返るものになっています。読み終わってから思ったことですが、Chapter1と4を読んでからChapter2と3を読むというのもアリだったかもしれません。勉強法について書かれた本は多くありましたが、こと大人の学びについて書かれた本は案外なかったような気がします。専門用語が出てきますが、説明もありますので、全体を通して読みやすかったです。