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「働く大人のための「学び」の教科書」(中原淳著)その2

こんばんは。

今日は、前回に引き続き、中原淳さんによる「働く大人のための「学び」の教科書」を取り上げます。

 

働く大人のための「学び」の教科書

働く大人のための「学び」の教科書

 

 今回はChapter2の「大人の学び」3つの原理原則についてです。

3つの原理原則は、次の3つとなります。

①「背伸びの原理」

②「振り返りの原理」

③「つながりの原理」

 

まず、①「背伸びの原理」ですが、これは、自分の力で頑張れば何とかできるくらいのところで学びは得られるということです。逆に言うと、今ある力でじゅうぶんにできることばかりをしていると、学びは得られないということです。確かに、仕事をいていても、ちょっとしんどい業務をこなせたときは大きな達成感とともに「成長できたかな」という感覚が得られますよね。注意しないといけないのは、今の力ではどうしようもなく、太刀打ちできないことをしているときです。このときは、もはや「学び」どころではなくなります。著者の中原さんは「コンフォートゾーン」「ストレッチゾーン」「パニックゾーン」という3つの言葉を使ってこれらの内容を説明していますが、学びについて考えるときは、「自分はストレッチゾーンに身を置けているかな?」と折に触れて考えるのが大切となります。

また、中原さんは背伸びの方向を間違っても構わないとしています。「自分としてはちょっとチャレンジングなことに取り組んだ。けれども、今ひとつ違った…」ということは往々にしてあります。その場合も、「じゃあ、こっちかな?」ということで、また違う方向に背伸びしてみる。最悪なのが、正しい方向はどちらかに気を取られて、何もできないこととなります。

 

次に、②「振り返りの原理」。

先に中原さんによる振り返りの定義を書いておくと、振り返りとは、

「過去の自分の行動を見つめ直し、意味づけたうえで、未来に何をしなければならないのかを、自分の言葉で語れるようになること」(p66より)

となっています。「自分の言葉で語れる」というのがポイントですよね。自分が思ったようにしか行動できないとするならば、ただなんとなく振り返るだけではダメで、「で、自分はこうする」が言えないといけません。そのためにも、ときに俯瞰して自分を見ることが大切だと中原さんは述べています。背伸びし続けるだけでなく、振り返りもすることで、より良い学びにつながります。

 

最後に③「つながりの原理」ですが、これは、学びには自分ひとりでできることと、周囲の助けを借りてできることがあり、成長の幅は後者の影響をより強く受けるということです。叱咤激励してくれる人、安心感を与えてくれる人など、いろいろな人とのつながりを大切にするとより大きく成長できることになります。

 

著者の中原さんはこれら3つの原理原則をコンピューターでいう「OS」に例えていました。3つの原理原則をベースに、では実際にはどう学んでいけばよいかが、次の7つの行動であり、これらはコンピューターでいう「アプリケーション」となります。次回はこの7つの行動についてまとめたいと思います。