読書記録 for me

読んだ本のまとめなどを書いていきます。

「働く大人のための「学び」の教科書」(中原淳著)その1

おはようございます。

現在、ケアマネジャーの研修等で忙しく、なかなか更新できなくて申し訳ありません。本を読むペースもかなり落ちています…

さて、前回の記事で、「今後は仕事に関連する本を優先的に取り上げる」と書きました。また、「徐々に多読から精読スタイルに変えたい」旨の内容も書きました。いきなり自分の仕事の分野に行ってもよかったのですが、その前に、そもそも「学ぶこと」について振り返っておきたく、1冊の本を間に挟むことにしました。

東京大学大学総合教育研究センター准教授の中原淳さんによる「働く大人のための「学び」の教科書」という本です。

 

働く大人のための「学び」の教科書

働く大人のための「学び」の教科書

 

「人生100年時代」ともいわれる現代において、より長く働くことを余儀なくされる大人が生き抜くためにどうすればよいかを、「学び」という観点から説明したのが本書です。今日は、「Chapter1 僕たちはなぜ学び続けなければならないのか?」について書こうと思います。

結論から言うと、

・これからの時代、社会人になっても学び続けなければ、生き残れなくなる

・自ら主体的に学ぶことが大切である

ということになります。

終身雇用制度が過去のものになりつつある中で、ひとつの職場でキャリアを全うことは少なくなってきました。若いうちから転職をする人、独立・起業する人などがたくさんいますよね。

また、社会のスピードの変化も高速化しています。本文ではテクノロジーの進化が中心に述べられていますが、僕が勤めている高齢者福祉の分野でも、介護保険制度は数年おきに改正されるし、考え方も変化していっている現状にあります。

このように、転職や起業をする人には、新しい分野の関連知識や起業そのものについてのノウハウなど、新たな学びが必要になりますし、社会の変化のスピードについていくためには、最新の動向を掴んでおかなければなりません。

しかし、実際のところは、学ぶことに対して重い腰を上げられない人が多いと中原さんは述べています。そこには、「あきらめ」であったり「面倒くさい」という感情が絡んでいたり、そもそも社会が変化していることに気づいていない人もいるでしょう。

マサチューセッツ工科大学のシャイン教授による「生存不安」と「学習不安」の概念が紹介されているのですが、シャイン教授によると、

「人は生存不安を高められて、かつ、学習不安が減ったときに学習する」(p37より)

ということです。「生存不安」は、「このままではいけない…」という不安のこと、「学習不安」は、変化など学ぶことに対する不安を指しています。自分が仕事をしていて「生存不安」を感じる人もいるでしょうが、その多くは周囲から受ける影響が大きいと言えるでしょう。中原氏はこの概念に対して、それでは受け身になってしまい、学ぶことが強い負担になるのではないか?という視点を提示しています。その上で、「だったら自分から主体的に学ぶ方が負担は少なくて済むのではないか?」として、主体的な学びを推奨しているわけです。

この記事の最後に、中原氏による「大人の学び」の定義を書いておこうと思います。

「自ら行動するなかで経験を蓄積し、次の活躍の舞台に移行することをめざして変化すること」(p28より)

Chapter2以降、学びの原理原則や具体的な行動などが解説されることになります。また少しずつまとめていけたらと思います!