読書記録 for me

読んだ本のまとめなどを書いていきます。

「USJを劇的に変えた、たった1つの考え方」(森岡毅著)

こんにちは。

今日はUSJをV字回復させたマーケティング部門のトップである森岡毅さんによる「USJを劇的に変えた、たった1つの考え方」という本についてです。

 

 ここのところ、問題解決についての本を続けて読む中で、何となく引っかかってきたのがマーケティングでした。僕は企業に勤めているわけではありませんので、利益を追求する側面は他のビジネスパーソンより少ないはずです。しかし、顧客(→僕の仕事で言えば住民)がどのようなニーズを持っているか把握し、求められるものを開発するための仕掛けをしていくという意味では、マーケティングのことを知っておいてもよいかもしれないと思いました。

「そもそもマーケティングとは何か?」

「どうやってマーケティングをするのか?」

「どんな人がマーケターに向いているのか?」

これらについて、森岡さんのこれまでの経験をもとに、具体例を交えながらわかりやすく述べられています。

タイトルには「たった1つの考え方」とありますが、それは「消費者視点」を最優先したことでした。往々にして、組織に中にいると、あちらの部門の顔も立てないといけないし、こちらの部署の顔も立てないといけないことから、各部門の妥協点を見つけて施策を打ち出す場面に遭遇します。しかし、マーケティングを行う人(マーケター)は、消費者が何を本当に求めていて、どうすれば消費者の心を動かし、実際の行動(USJに行く、自社の製品を買うなど)に移すかを考え抜きます。そして、ときにマーケターは各部署と闘いながら、戦略を実行していくのです。

僕は地元の高齢者がメインのターゲットとなる仕事をしていますが、やはり仕掛けを考えるときは行政の都合を考えたり、自分の属する組織や他の組織の顔色を窺ったりしてしまいがちです。それらを100%排除することはできないにしても、戦略立てて考えることはしっかりしないといけません。

戦略的に考える方法として、目的→目標→戦略→戦術の順番で考えるのが大原則と森岡さんは述べています。目的は「達成すべき使命」、目標は「目的達成のために資源を投入するターゲット」、戦略は「目的達成のための資源配分の選択」、戦術は「戦略を実行するための具体的なプラン」を言います。マーケティングをしないで行動を移すと、目的や目標、戦略をすっ飛ばしていきなり戦術を考えて実行してしまうことになりますね。たまたまその戦術が当たる可能性もあるけれども、確率的には低いため、無駄打ちに終わる可能性も高い。そうなると、業務効率は低くなってしまいます。

先ほど、戦略とは「目的達成のための資源配分の選択」と書きましたが、「選択」というからには、選ぶものもあれば捨てるものもあるということです。すべてのターゲットに満遍なく十分な資源を配分できればよいのですが、資源は基本的に足りないものであると森岡さんは述べています。だからこそ、重要な要素にたくさん資源を投下して、あまり重要ではない要素はバッサリ切り捨てるなどの戦略が必要となるわけです。

戦略的に考えるトレーニング法として「手のひら法」というものが書かれていましたが、要は最も重要な1つのことと、それに続く2つの重要事項を意識して、毎日の仕事に臨みましょうということです。できれば、1年、半年、四半期…とブレイクダウンする形で、その意識を持てるとなお良いということです。

森岡さんは「高校生でもわかるように」この本を書いたそうです。専門用語もある程度出てきましたが、確かにすごく読みやすく、わかりやすかったです。この記事では触れませんでしたが、最後の方にキャリアについての考え方についても記述がありました。学生さんにも読んでみてほしい本です!!