読書記録 for me

読んだ本のまとめなどを書いていきます。

「あなたの話はなぜ「通じない」のか」(山田ズーニー著)

こんにちは。

今日は山田ズーニーさんの「あなたの話はなぜ「通じない」のか」という本についてです。

 

あなたの話はなぜ「通じない」のか (ちくま文庫)

あなたの話はなぜ「通じない」のか (ちくま文庫)

 

 著者の山田ズーニーさんは進研ゼミ小論文の編集長などを務め、文章表現力やコミュニケーション力の育成に取り組んできた方です。ちなみに、僕も学生の頃、進研ゼミの小論文講座を受講していたので、なんとなく親近感を覚えながら本書を読みました。

先日取り上げた「質問力」(齋藤孝著) - 読書記録 for meでも、コミュニケーション能力は質問の良し悪しで決まるといった内容を書きました。本書でも問いの立て方に触れられていました。ポイントは次の3つです。

①空間軸:身の回り、日本、世界という視点で問いを考える

②時間軸:過去、現在、未来という視点で問いを考える

③人の軸:自分、友だち、赤の他人など、いろいろな人の視点で問いを考える

 こう見ると、自分が普段の会話でいかに狭い視点でコミュニケーションをとっているかがよくわかりました。これまでの記事で何度か書いたと思いますが、僕は地域の高齢者がいきいきと暮らせるよう、必要なサービスを開発したり、これからの支援の担い手を育成する仕事をしており、地域の集いの場に出向いて住民さんに話を伺う機会が多くあります。このとき、どうしても「現在の高齢者をめぐる状況は〇〇なんです」と、「日本」という視点で話をしていることが意外と多い。いちばん注目しなければならない「住民の身近で起こっていることは何か?」、つまり、「身の回り」の視点で話を聴けていません。

②時間軸で見ても、「現在」の視点に偏っているのがわかります。住民(またはその人が暮らす地域)がこれまでに歩んできた長い歴史があるのに、それをすっ飛ばしてしまっています。これからどういった地域にしていきたいのか(=未来)を聴くためには、これまでの歩みを知らなければ真の想いは引き出せません。もちろん、時間の制約もあるからいつもいつもこれらすべてをおさえて聴くのは難しいです。しかし、常に意識はしておかないといけないことなので、気を付けたいと思います。 

もう一つ、この中の②時間軸は、実は良い自己紹介をするときにも有効な視点です。今を語るだけでなく、過去にどういった経過があって現在に至り、これからどうしていきたいのか?を盛り込むとよいと著者は述べています。自己紹介については僕の場合、「現在」と「未来」に偏っている状況です。今の仕事を始めたのは1年ちょっと前ですが、社会人になってからはもう15年くらいになりますので、そこを踏まえた自己紹介を考えていかないといけませんね(^^;)なお、良い自己紹介で求められる視点にはもう一つあり、それは社会とのつながりというものです。自分の仕事はどういった人とつながっているのか?といったことですね。

「質問力」と同様に、ときどき読み返して、自分のコミュニケーションがどこかの視点に偏っていないか、振り返るようにしたいと思います。