読書記録 for me

読んだ本のまとめなどを書いていきます。

「東大教授が教える独学勉強法」(柳川範之著)その1

こんばんは。

今日は柳川範之さんの「東大教授が教える独学勉強法」という本を取り上げます。まずは第1章です。

 

東大教授が教える独学勉強法 (草思社文庫)

東大教授が教える独学勉強法 (草思社文庫)

 

世の中にはいろいろな勉強があります。この本は主に「答えのない問いに自分なりの答えを見つける勉強」について書かれていますが、第1章ではなぜこのような勉強が必要かが述べられています。

ひとつの大きな理由が、コンピューターの発達です。今はちょっとわからないことがあればすぐに、スマホに「OK、google」などと呼びかければ、答えを教えてくれるような時代です。情報をたくさん持っていても、それだけで価値が高まる時代は終わりを迎えつつあるわけです。

しかし、仕事においては何が正しい答えかはっきりしているものがほとんどありません。地域特性に応じた社会資源を作っていく僕の生活支援コーディネーターの仕事は、ある意味、その最たるものかもしれません。例えば、「Aのような地域には~を作ると良い」という方程式は、あるにはあるのかもしれないけれど、変数が多過ぎて方程式の体を実質なさない。そんな答えのない問いに、少しでも自信を持って判断できるようにするための土台として、理論や知識が必要になります。だから、僕たちは勉強しなければならないというのが著者の柳川さんの考えです。

学校では答えのある問いに対して、答えを導き出すための方法はたくさん教えてくれます。しかし、そもそもの「学び方」については、ほとんど教えてくれません。社会人が勉強することに対して拒否反応があるのは、答えのない問いへの向き合い方を知らないからとも言えるでしょう。

新しい時代の勉強は「独学」が最も効果的な方法だと柳川さんは主張しており、第2章以降でその辺りが語られると思います。

あさってから交流戦!

こんばんは!今日は野球のはなしです。

プロ野球はあさってから交流戦が始まります。我が阪神は予想以上に健闘していて、首位広島と4ゲーム差の2位につけています。まずは良かった点から振り返ってみます。

  • 新人選手の活躍
  • 打順とセンターラインの固定化
  • セットアッパー・ジョンソン選手の大活躍
  • 梅野選手の獅子奮迅の活躍
  • ベンチの雰囲気

逆に、良くなかった点は、

  • 糸井選手、鳥谷選手の貢献度の低さ
  • ガルシア投手の出遅れ
  • ベテラン選手を脅かすとして期待されている選手の伸びが今ひとつ

全体的には、辛抱強く戦ってきて、だんだん今年の戦い方が定まってきた印象を受けます。

僕個人としては、せっかく戦い方もできてきたので、交流戦に入ってもこれまでと変わらない地に足のついた野球を展開してほしいと思います。打順もあえて交流戦仕様にする必要はないでしょう。具体的には、

  1.  中 近本
  2.  二 糸原
  3.  指 糸井
  4.  三 大山
  5.  左 高山(福留)
  6.  捕 梅野
  7.  一 マルテ
  8.  遊 木浪
  9.  右 中谷

のような感じで、中谷選手には毎打席代打くらいの気持ちで立たせるのが良いのではないでしょうか?なお、福留選手が戻ってくれば、指名打者での起用が中心になると思います。

パ・リーグは強敵揃いですが、何とか交流戦18試合を5割以上で乗り切れるように頑張ってほしいです!!

「禅、比べない生活」(枡野俊明著)

こんばんは!

今日は曹洞宗徳雄山建功寺住職で、庭園デザイナーでもある枡野俊明さんの「禅、比べない生活」という本についてです。

 

他人の評価に振り回されずに生きたいと思う僕が、本屋さんをぶらついていて見かけた本です。ほぼ中身を見ずに買いました。

しかし、以前に読んだ同じようなテーマの本と内容がさほど変わらなかったので、新たな発見は少なかったです。「(過去でも未来でもなく)今を大切に生きる」「他人との比較に軸を置くと、他人を押しのけてでもという気持ちが生まれるからよくない」といった考え方は、以前読んだ本にも書いてありました。

僕がこの本から学んだのは、比べる相手を他人ではなく自分にするというものです。類書ではそもそも比べること自体を否定していますので、自分を競争相手にするという視点は勉強になりました。ちなみに、禅では自己嫌悪や自己否定を忌み嫌うようです。これまでの自分を超えるために「今」に集中するわけですね!

他に本書の特徴を挙げてみると、

  • 禅の考え方をベースに書かれているため、ときどき禅語が出てくる
  • 「比べる」と言ってもいろいろあるが、中でも競争社会ですり減らさずに生きていくための方法に力点が置かれている

といったものがあります。著者の枡野さんはたくさんの本を書かれているみたいですので、以前に枡野さんの本を読んだことがある方にはより入ってきやすいのではないかと思います。

「理想を現実にする力」(佐藤天彦著)

こんにちは。

3冊続けて将棋棋士の本です。今日は佐藤天彦九段による「理想を現実にする力」という本です。

 

理想を現実にする力 (朝日新書)

理想を現実にする力 (朝日新書)

 

先ほど、佐藤天彦「九段」と書きました。しかし、一昨日までは佐藤天彦「名人」でした。残念ながら名人位は奪取されましたが、第一人者であることに変わりはありません。本書では、小さい頃から夢見ていた将棋の名人になるまでのプロセスで考えてきたこと、勝負の世界で生きるための考え方についてまとめられています。

個人的には、ここのところ取り上げた3冊の中では、将棋を知らない人でも最も実生活に活かせる本ではないかと思いました。というのも、佐藤九段は現在31歳と比較的若いにも関わらず、非常に客観的に物事を捉えているんです。

小学生から名人になることを目指して、「奨励会」というプロ養成機関で凌ぎを削っていた佐藤九段。もちろん勝つことにはこだわるのですが、どこかで「棋士以外の生き方もある」「勝ち負けの他にも人間として大切なことがある」という向き合い方をしています。ドライというのとも違う、地に足のついた感じです。

佐藤九段はファッションやクラシック音楽、インテリアなどを趣味にしており、ファッションの好みなどから、「貴族」というニックネームがあります。落ち込んだときにも大好きなブランドの服やお気に入りのインテリアを買うなどして、日常の中で幸せを感じられる瞬間をたくさん設けることで、メンタル面をコントロールしています。他にも、自分が苦しい局面のときには粘られる側である相手の立場で考えて、より複雑な展開に持ち込んで粘るなど、僕たちが仕事で悩んだときにも活かせる考え方が出てきます。

名人戦を終えて、佐藤九段は失意の中にあると思います。しかし、本書を読んでいると、それもリスタートと捉えて、そのうちまた好調期が来るのではないかと思いました。これから佐藤天彦九段にさらに注目していきたいです!!

「覆す力」(森内俊之著)

こんばんは。

今日も将棋の棋士による本です。森内俊之九段の「覆す力」という本です。

 

覆す力 (小学館新書)

覆す力 (小学館新書)

 

森内九段も羽生九段や前回記事でとり上げた「長考力」の著者である佐藤九段と並んだトップクラスの棋士です。

タイトルがなぜ「覆す力」なのかというと、羽生九段の存在が大きく関わっています。羽生九段はデビュー当時から圧倒的な力を発揮しており、森内九段がタイトル戦で羽生九段とぶつかることになっても、そのほとんどが下馬評で「羽生有利」とされたのです。そういった数々の不利な状況を覆し、永世名人の称号を得るまでに至った棋士人生が本書で描かれています。

一部で勝負哲学も書かれていますが、将棋への愛情、ライバル達への敬意にあふれた素朴な文章で、読んでいて気持ちの良い本です。たくさんの敗戦から学ぶ態度、理想の将棋を追求する姿勢など、プロとして、一人の人間として物事にどう向き合うべきかを示してくれます。