読書記録 for me

読んだ本のまとめなどを書いていきます。

「脳が冴える15の習慣」(築山節著)その1

こんばんは。

今日は前回と同じ、築山節さんによる「脳が冴える15の習慣」という本についてご紹介します。

脳が冴える15の習慣 記憶・集中・思考力を高める (生活人新書)

脳が冴える15の習慣 記憶・集中・思考力を高める (生活人新書)

 

前回取り上げた「フリーズする脳」では、どちらかというと脳が冴えにくくなりやすい生活環境に焦点が置かれて解説されていましたが、この本ではそれを避けるために取り入れた方がよい習慣が主に書かれています。

全部で15の習慣が出てきますが、今日は最初の5つについてまとめます。

習慣1:生活の原点をつくる

ここでは、朝、一定の時間に起きることを推奨されています。朝、決まった時間に起きて、太陽の光を浴びることで身体が目覚め、さらに脳が冴えてきます。ただし、身体をしっかり動かせるようにするために準備運動が必要なように、脳を活性化させるにも準備が必要となります。そのためには、足や手、口を動かすのが大切ということです。散歩をしたり、片付けをしたり、音読をするなどが良いようです。

習慣2:集中力を高める

「集中力を高める」と言っても、意識的に自由自在に高められるわけではありません。やはり、それなりの準備が必要になります。習慣1で挙げたようなことをして、脳の基礎的なところを働かせておかなければなりません。その上で、時間的な制約を設けて、物事に取り組むのがよいということです。また、集中力が高まった後はしばらくその状態が続くため、その間に雑多なことも片づけるのが大切としています。疲れたら休憩を挟んで、ウォーミングアップをし、時間的制約を設けて最重要課題に取り組み、その勢いで他のことも処理していく…この繰り返しが1日に何回もできれば、脳をうまく使えるようになります。

習慣3:睡眠の意義

睡眠中には思考の整理が行われます。そのため、寝る前に学習するときには、完璧を求めるというよりは、脳の整理力に期待して中途半端な状態でも良いから早めに寝ることが大切です。1日最低6時間寝ることが推奨されています。

習慣4:脳の持続力を高める

ここでは、脳の司令塔である前頭葉の働きを高めるため、雑用や家事を積極的にしましょうと築山さんは述べています。片づけを例にすると、どこにどうしまうとスッキリするか、次に使うときに使いやすいかなどを考えながら片づけるため、選択・判断・系列化を絶えず行うことになります。また、ずっと同じやり方ではなく、より効率的に行うための工夫をしていくことも大事です。

習慣5:問題解決能力を高める

書類整理などのルールを自ら作ったり、1日の行動予定を書き出して並べたり、解決までにいろいろなプロセスを踏む必要のあるものについて書き出してみるなどが良いようです。このとき、書き出したものを周りの人に客観的に評価してもらうと、自分にはなかった視点が加わり、より前頭葉のテクニック的な部分が鍛えられるということです。

ここまで、5つ目までの習慣についてまとめました。次の記事では、10個目までの脳が冴える習慣をご紹介しようと思います!

「フリーズする脳」(築山節著)

こんばんは。

最近、バタバタしており、久しぶりの投稿となります。

今日は脳神経外科医の築山節さんによる「フリーズする脳」という本についてまとめます。

フリーズする脳 思考が止まる、言葉に詰まる (生活人新書)

フリーズする脳 思考が止まる、言葉に詰まる (生活人新書)

 

結構古い本なので、認知能力に問題のある状態のことを「ボケる」と表記しているなど、少し誤解を招きそうなところもありますが、内容はいたってまともな本です。

普段バリバリ仕事をしている人でも、その環境であったり内容が偏った状態にあると、脳の使い方にも偏りが出てしまい、知らぬ間にボケてしまうことに著者の築山さんは警鐘を鳴らしています。

10個ほどの事例をベースに、脳にとって危険な状態と生活で気をつけなければならないことがまとめられていますが、「これって自分も当てはまるかも…」という事例が多くの方に見つかると思います。それほど今の生活環境は脳をボケやすくする要素に満ちているということです。

複数の事例で取り上げられているのは、インターネットの問題です。本書が出版されて10年以上経った今、スマートフォンがごく一般的なツールになり、インターネットはさらに身近なものとなりました。

本書の例を挙げると、思い出す力が弱まっていることを問題視していますが、これはそもそも思い出そうとする機会が減ったことが大きな原因です。つまり、昔なら覚えておかないといけないことをメモしておいたり、それも難しければ、様々な要素と結びつけて物事を覚えておこうとしました(店の名前なら、「誰と、いつ会ったときの店か」「その店のおいしかったメニュー」など)。しかし、今ではインターネットで検索すれば、瞬時に、しかも非常に整理された状態でその店のことが表示されます。

脳は基本的に楽をしようとする性質があるため、しなくてよいことはだんだんしなくなります。そして、思い出すことが面倒くさくなって、しまいには思い出すこと自体しなくなる。このような悪循環にハマってしまうと、ボケた状態に向かっていきます。

また、コミュニケーションについてもオンラインが当たり前になっていて、業種によっては、勤務時間中ずっとパソコンの画面を見ていなければならないような方もたくさんいるでしょう。そういった方の場合は、注意を向ける焦点が固定され、知らぬ間に不意の状況に対応できなくなってしまっている可能性があります。タイトルにもなっている「フリーズ」の状態です。

こういうケースでは、目を動かす機会が減っているそうで、散歩をするなどして遠近感・立体感を感じたり、それと同時に五感を働かせるようにするとよいとしています。

また、対面しての会話は非常に高度な脳の機能を使います。対面しての会話の場合、ただ相手の言葉を聴いて返答するだけでなく、そこには相手の表情を見て感情を読み取ったり、シチュエーションに適した会話になるよう配慮するなどの要素が絡んでくるからです。このように考えると、普段何気なくしていることも、脳にとってはとても意味のあることなのだと理解できます。

一応断っておくと、著者の築山さんはインターネットのすべて、現代の働き方のすべてを否定しているわけではありません。脳にとってバランスのとれた状態を維持するため、本書で解説されていることに十分気をつけて欲しいと言っているのです。ちなみに、解説は説教臭くなく、とてもわかりやすいものとなっています。

「何となくぼんやりする瞬間がある」「慣れない状況で固まってしまう」など、日々の生活で不安に感じる方がおられたら、一度読んでみてはいかがでしょうか?

「すべての疲労は脳が原因」(梶本修身著)

こんにちは。

今日は大阪市立大学大学院疲労医学講座特任教授である梶本修身さんの「すべての疲労は脳が原因」という本についてまとめます。

すべての疲労は脳が原因 1 (集英社新書)

すべての疲労は脳が原因 1 (集英社新書)

 

この本では、疲れが発生するメカニズムや疲労の原因物質について述べられており、疲れとうまくつきあっていくための方法にも触れられています。

運動に伴った疲れについては、乳酸が溜まることがその原因という話をよく耳にすると思います。しかし、ラットなどを用いた実験の結果、筋肉に乳酸を投与してもそれまでと変わらず動き続けたということです。つまり、乳酸が溜まった筋肉ではパフォーマンスが低下するけれども、乳酸が疲労の直接の原因物質ではないということがわかりました。

では、どこが疲労の原因となるかというと、脳の自律神経の中枢となります。人体にはホメオスタシスと呼ばれる重要な働きがあります。ホメオスタシスとは、激しい運動等をしたときに、体温を維持するため発汗させるなどの働きを無意識のうちに行うなどの身体に備わった性質です。呼吸の速度調整などは脳の自律神経で行われていますが、脳の自律神経が絶えず体内を調整し続けることで、それが疲れにつながります。

普段デスクワークをしていても疲れは当然出てくるのですが、このとき運動らしいことは特にしていませんよね。もし、乳酸が疲れの原因物質なのだとしたら、デスクワークでは身体はほとんど疲れないはずです。この場合は、パソコンのモニターをずっと見つめるなど、目を使うことで脳の自律神経が消耗し、疲労するということになります。

ここで気をつけなければならないのが、「疲労」と「疲労感」の違いです。疲れたときには通常「疲れた」と感じるものですが、達成感や意欲がそこに絡むと、「疲れた」という感覚をマスキングしてしまいます。脳の自律神経は消耗しているのに、やる気がみなぎっていたり、上司からほめられたりすると、感覚としては疲れを感じなくなるため、仕事を続けて頑張ってしまいます。それが結局、過労死につながってしまうわけです。

疲れたときには素直に「疲れた」ということで、休養するのが大切になります。そして、休養に最も効果的なのが睡眠ということになります。自然の流れに合わせて、まずは生活リズムを整えるのが大切たということが言えるでしょう。

疲労をためないようにするため、睡眠の他に気をつけるへきこととして、環境を整えることが挙げられていました。「ゆらぎ」のある生活が大切ということです。例えば、部屋の室温がちょうど良かったとしても、そのまま一切温度が変わらなければその環境に飽きてしまいます。逆に、快適な室温から常に少しだけ上下させていた方が「ゆらぎ」が生まれ、良いということになります。本当に人間の身体はよくできていますね~!

なお、疲れは主観的なものとして捉えられがちですが、研究が進んで、定量化できるものになりつつあるそうです。疲労見える化が進んで一般的なものになれば、過労死が防げるのではないかと著者の梶本さんは述べています。

働き方改革」と言いますが、雇用形態などの議論はもちろん、こういった疲労へのアプローチも欠かせないものなのだと強く思いました。

「大切なことだけやりなさい」(ブライアン・トレーシー著)

こんばんは。

今日はブライアン・トレーシー著の「大切なことだけやりなさい」という本についてまとめます。

大切なことだけやりなさい

大切なことだけやりなさい

 

著者のブライアン・トレーシーは、アメリカのビジネスコンサルタントの権威ということです。また、この本はかつて「フォーカル・ポイント」というタイトルで出版されていたものの新装版となります。

フォーカル・ポイントとは「最も大切なこと」という意味ですが、本書はビジネス以外の、健康やお金、人間関係などさまざまな分野にわたって書かれているのが特徴的です。

ベースにあるのはパレートの法則で、いわゆる「80:20の法則」です。この法則は、「上位20%の効率的な業務が収益の80%を生み出す」というものです。これをビジネスだけでなく、さまざまな分野に応用していきましょうというのが結局のところの著者の主張です。

それだけなら大した内容ではないわけですが、本書がもう一つ特徴的なのは、各分野の「20%の効率的な行動」を見つける方法です。本書では至るところで著者から“Question”が投げかけられます。“Question”に答えながら読み進めることで、読了後には取り組むべき行動を導き出せるようになっています。

キャリア形成の項を例にすると、次のような質問が並んでいます。

  • 「あなたの価値は何だろうか?」
  • 「あなたは何を信じているのだろうか?」
  • 「あなたは何のために働くのだろうか?」
  • 「あなたは何のためには働かないだろうか?」
  • 「あなたの信念・行動原理とはどのようなものだろうか?」

 (本書p157~p158より引用)

これらは質問のごく一部で、登場する“Question”の数をざっと数えたところ、なんと全部で175個ありました!ただし、違う分野(章)で同じ内容の質問をしてたりもするので、種類としてはもう少し少ないかもしれませんが、数えてみるとすごい数ですね…。ちなみに、積ん読を解消したい僕は今回は質問の回答をいちいち考えはしませんでしたが、時を改めて、じっくり考えてみたいと思います。

本書の監訳者は以前このブログでも取り上げた「レバレッジ時間術」の著者である本田直之さんです。監訳者の言葉として本田さんは質問の回答を実際に紙に書いて読み進めて欲しいと述べていました。確かに、一つひとつの質問に丁寧に取り組めば、自分にとっての「大切なこと」が導き出せると思います。そういった意味では、非常に実践的な本と言えますね!

メッセージは非常にシンプルなのですが、それをさまざまな角度から深く考えるための工夫がされています。質問に対する答えを考えずにこの読書記録を書くのはおこがましい気もしたのですが、ひとまずご紹介ということでお許しいただければと思います(^^;)

「うまくいっている人の考え方 完全版」(ジェリー・ミンチントン著)

おはようございます。

今日はジェリー・ミンチントン著の「うまくいっている人の考え方 完全版」という本についてです。

うまくいっている人の考え方 完全版 (ディスカヴァー携書)

うまくいっている人の考え方 完全版 (ディスカヴァー携書)

 

最近は女性向けにカバーの装飾を変えたバージョンも店頭に並ぶなど、人気の本ですね!

著者はアメリカの著述家で、長く経営者を務めた方のようです。また、心理学に造詣が深く、人生をよりよく生きるためには、自尊心を高めることが重要と考えている方です。

本書にも、主に自尊心を高めるための方法が100個掲載されていますが、僕にも「あぁ、そういう考え方をした方がいいなぁ~」と感じるものがいくつかありました。

根底にあるのは、自己と他者の関係です。ひとりの人は、育ってきた環境、経験してきた出来事、遺伝的なものなど、無限とも言える組み合わせの中から構成される個性的な存在です。どこかで「あの人はきっとこう考えているに違いない」などと思うこともありますが、その「あの人」もまた無限の組み合わせの中から構成された個性的な存在である以上、まったく違う考え方を持っていると考えられます。

つまり、「自分は相手にこう振る舞ってほしいし、相手もそう振る舞うべきだ」とヘンに期待しても、それは自己がこれまで生きてきた過程を踏まえての期待に過ぎません。自分が不満を抱くのは、他者(あるいは社会)が自分の思い通りにならないときです。一方、相手を変えようとしても、構成要素がまったく異なるため、それは難しいということになります。ならば、変えられるものに焦点を当て、前向きに考えていきましょうというのが本書を貫く姿勢です。

個人的にすごく納得のいく例えがあったので、ひとつ紹介します。「一部の人に嫌われても気にしない」という項で、僕たちが本屋に行くときの話です。

本屋にはいろいろなジャンルがあります。ビジネス書、ミステリー本、雑誌、マンガなどなど…しかし、我々が本屋に行くとき、だいたい行くコーナーは決まっていると思います。例えば、僕ならビジネス書や新書のコーナーに直行し、マンガのコーナーは興味がないため見向きもしないわけです。ここで言う「いろんなジャンルの本」が「いろいろな人」の象徴になっています。

確かに、来店客全員が興味を示す本なんてありえませんよね。この例えを読んで、すべての人に好かれようとするのは不毛な行為なんだと妙に納得したのです。このブログに来てくださる方には本好きの方が多いと思い、紹介させていただきました(^^;)

1項目が見開き2ページで完結するので、ちょっとしたスキマ時間にもサラッと読めます。ネガティブ思考の傾向のある方は、手にとってみてはいかがでしょうか??