読書記録 for me

読んだ本のまとめなどを書いていきます。

「ランニングする前に読む本」(田中宏暁著)その1

おはようございます。

今日はスロージョギングの提唱者で、福岡大学スポーツ科学部教授の田中宏暁さんによる「ランニングする前に読む本」をご紹介します。今回は、その前半部分についてまとめます。

 

 タイトルは「ランニング」となっていますが、ウォーキングとの運動機能面や効能面の違いや、フルマラソンを完走するための方法などについても触れられており、広く「走る」「歩く」ことについて学べる本です。

 

早速ですが、スロージョギングは歩くのと同じくらいの速さでジョギングすることです。しかし、それにはちょっとしたポイントがあって、次の2点となります。

1.「にこにこペース」でゆっくり走ること

「にこにこペース」とは、「息を切らすことなく、笑顔を保っておしゃべりできる上限のスピード」(本書p63より引用)となります。マラソンランナーと僕のような運動不足の人間が、同じ距離を同じ速度で走ることを想定すればわかるように、運動するときに感じるキツさには個人差があります。スロージョギングをするときのペースでは、この主観的なキツさがひとつのバロメーターになります。科学的見地からの根拠も述べられているのですが、気になる人は実際に本を読んでみてください。

2.歩幅を狭くして、フォアフット(足の指の付け根あたり)で着地すること

多くのランナーはかかとから着地しており、ストライドを広くすることで距離を稼いでいます。しかし、かかとで着地すると負担が大きいようです。その場でジャンプしてみればわかるのですが、かかとからジャンプしても高く飛べませんし、かかとから着地しても衝撃が非常に大きいです。一方、単に「その場でジャンプしてください」と言われれば、意識せずとも足指の付け根あたりから飛んで、着地もそこで行っていることに気づくと思います。フォアフットで着地して、歩数を多くすることがスロージョギングのポイントとなります。

以上のポイントを踏まえて、僕もここ数日スロージョギングに取り組んでいます。最初はウォーキングと同じコースで15分ほど、そして今日は同じコースを初めて2周して30分ほど走りましたが、案外疲れはありませんでした。正直に言うと、2周走った今日は足に少しだけダルさを感じましたが、それはまだフォームが定着していないことによるものではないかと思います。

前半部分で勉強になったのは、「スロージョギングの場合は準備運動は必要ない」こと、「走るために筋トレをする必要はない」ということでした。言われてみれば確かにそうなのですが、人間、普通に生活していたら、移動のときは歩いています。スロージョギングはウォーキングの延長線上にあるものなので、普段の生活が準備運動みたいなものになるんですね。また、走れるように筋トレをするという人も多いと思いますが、ジムでマシンを使って行う筋トレは、走るときに使う箇所とは違うところを鍛えるものが多く、筋肉量が増えることで身体が重くなってしまうため、デメリットにすらなりうると著者の田中教授は語っています。

このように、個人的には目からウロコのような内容がいくつかあり、しかも負担感も少ないので、「やってみよう!」という気持ちにさせてくれました。僕の場合は減量が第一目標なので、結果が出るのはまだまだ先となるでしょう。しかし、まずはウォーキングから一歩進めるきっかけとなったという点で、すごくよかったなぁと思っています。後半ではスロージョギングの効用やフルマラソン完走の方法が書かれているので、そちらについては次回の記事でまとめようと思います。

「奇跡のリンゴ」(石川拓治著)

おはようございます。

今回はノンフィクションライターである石川拓治さんによる、「奇跡のリンゴ」という本を取り上げます。

 

奇跡のリンゴ―「絶対不可能」を覆した農家 木村秋則の記録 (幻冬舎文庫)

奇跡のリンゴ―「絶対不可能」を覆した農家 木村秋則の記録 (幻冬舎文庫)

 

サブタイトルにもありますが、青森県のリンゴ農家である木村秋則さんが、絶対不可能と言われた「無農薬無肥料のリンゴ」をつくるまでを振り返った内容となっています。

無農薬無肥料のリンゴをつくるまでの細かい過程は置いておいて、木村さんの体験から学ばないといけないのが、ひとつの物事を突き詰めていけば、いつか必ず答えに巡り会うことができるという点です。

 

プロセスにおいて、収穫がなくなってその日食べるものにも困るくらいに貧しい状態になったり、試行錯誤の段階で周囲の農家からは奇異の目で見られることがありました。もはや「意地」という言葉では片づけられないくらいの、狂気の沙汰とも呼べるほどの信念で、ありとあらゆる方法を試します。それでもうまくいかず、リンゴ畑は衰弱の一途を辿り、ついには自ら死を選ぶ以外にないというところまで追いつめられます。そして、自ら命を絶とうとしたそのときに、奇跡が起こります…

木村さんには妻も子どももいますが、死を選ぼうとしたのは家族に迷惑をかけたくない想いからでした。無農薬無肥料を諦め、すぐにでも農薬を使えば、家族は貧しい状態から脱却できる。でも、ここであきらめれば、家族が支えてくれたそれまでのプロセスがすべてムダになる…その狭間で木村さんは揺れ動いていたわけです。

 

無農薬無肥料のリンゴ栽培は、周り回って、「自然の摂理」に従うことで可能になったわけですが、実はそれでも未だにすべてのメカニズムが解明されたわけではありません。すでにわかっていることとして、木村さんのリンゴ畑は他の畑に比べて、微生物が多いなどという特徴があります。ひとつ言えることは、その微生物も含めたすべての環境が奇跡のようなバランスを織りなし、無農薬無肥料のリンゴを生んだということです。じゃあ最初から常識的に言われている自然の摂理に従って育てていたら、すぐに無農薬無肥料のリンゴができたか?というと、そうはならないのではないかと本書を読んでいただければ、感じていただけるのではないかと思います。

 

物事がうまくいかないと悩む人は僕も含めてたくさんいると思いますが、狂気とも言えるほどの手間暇をかけているかと問われると、そこまではできていないという答えになるのがほとんどではないでしょうか?真にひとつの物事を突き詰めるとはどういうことかを学べる本です!

「世界に通用する「走攻守」の基本」(高代延博著)

こんばんは。

今日は、現在、阪神タイガースの作戦兼総合コーチである高代延博さんの「世界に通用する「走攻守」の基本」という本をご紹介します。

 

世界に通用する「走攻守」の基本 (竹書房文庫)

世界に通用する「走攻守」の基本 (竹書房文庫)

 

 サブタイトルに「小・中学生に伝えたい!」とあるように、この本は子ども、そしてその子どもを指導する人に向けて書かれた野球技術書になります。

現在、僕は草野球チームに入っています。中学生までも野球をしていましたが、そこからのブランクが長すぎたためか、投げ方からおかしくなってしまい、心から野球を楽しめなくなっていました。基本に立ち返る必要があると感じて、写真がいっぱい載った少年野球向けの本を読んだりもしたのですが、どうも僕は左脳派のようで、写真を見ても動きがうまくイメージできませんでした。

この本にも写真は出てきますが、技術の主な説明は文章となっています。それが僕にはすごく性に合ったみたいで、それこそ、「ボールってそうやって握るんだ!」というレベルからの理解でしたが、これからの草野球ライフにすごく役立ちそうな気がしました。

細かな技術の話は本書を読んでいただくとして、この本で高代さんが伝えたがったのが「野球の楽しさを知ることの大切さ」でした。

少し話が逸れますが、先日、朝のワイドショーで、少年野球の試合中に監督が子どもに体罰をしている動画が流されていました。その子はランナーへのタッチが(監督から見れば)うまくできなかったようで、チームメートや親御さんの目もはばからず、監督は体罰を加えていました。しかも、その後も試合中ずっと、ネチネチとプレーに対して文句を言い続けていました。

でも、それによって子どもがうまくなるかというと、甚だ疑問です。むしろ、ミスを怖がるようになるかもしれませんし、そもそも野球が嫌いになってしまうかもしれません。監督としてはチームの勝利を追求して叱責したのかもしれませんが、僕にはただ監督が機嫌に任せて怒ったようにしか見えませんでした…

ひとつのニュースを例に出しましたが、高代さんはこういった現在の子どもたちの野球を取り巻く風潮に疑問を投げかけています。「チームの目先の勝利よりも大切なことがあるのではないか?」「少年野球にヒットエンドランなどの複雑なサインプレーが必要なのか?」「まずは『野球って楽しい!』と思えることが一番ではないのか?」など、高代さんの問題意識がところどころに出てきました。

僕も高代さんの意見に賛成です。思い出してみれば、中学生のとき、なかなか打てない時期が続いて、バッティングフォームを大きく変えたことがありました。当時の僕にはそれが打ちやすい構えだったのですが、チームメイトには変な構えに映っていたようで、揶揄されることもありました。しかし、ある日の練習で顧問の先生にふと「おぉ、(打球が)飛ぶようになったなぁ」と言われたんです。何気ない一言でしたが、すごく嬉しかったことを20年以上経った今でも覚えています。もっと上手な人は違うのかもしれませんが、下手くそだった僕はもしかするとそんな瞬間のために野球をしていたのかもしれないなぁ…と思ったりもしました。

何事も楽しくないと続きません。本書では練習法にも触れられていますが、そこでもやはり重視しているのは「楽しさ」です。基礎練習は単調になりがちで、子どもの場合はすぐに飽きてしまう可能性があります。そこをいかにして工夫するか。指導者にはそういった創造性も求められると述べていました。

今回は内容のまとめというよりも、読書感想文みたいになってしまいましたが、今からでもまた野球を楽しめるよう、頑張ってみようと思います!!

「認知症 専門医が教える最新事情」(伊東大介著)

こんばんは!

台風21号が猛威を振るっています。僕が住む大阪はすでにピークが過ぎましたが、日中は雨風ともものすごい状況でした。北日本にお住まいの方は不安な夜を過ごすことになると思いますが、じゅうぶんに気をつけてください。

今日は慶應義塾大学医学部専任講師で、日本認知症学会専門医でもある伊東大介さんによる「認知症 専門医が教える最新事情」という本についてです。

認知症 専門医が教える最新事情 (講談社+α新書)

認知症 専門医が教える最新事情 (講談社+α新書)

 

僕は普段、高齢者の総合相談窓口で勤めており、「家族のもの忘れが増えて…」などということで相談に来られる人をよく目にします。認知症について最低限の知識はありましたが、今一度、確認の意味も込めて本書を手に取りました。

結論から言うと、認知症についての基礎知識がバランスよくまとめられていました。ここでいう「バランスよく」には2つの意味があって、ひとつは難易度のことです。

世間の人が持つイメージは、「認知症アルツハイマー病」というのが一般的だと思います。しかし、実際には脳血管性認知症レビー小体型認知症、前頭側頭型認知症など、さまざまな種類があります。それぞれの種類で、症状や望ましい対応法はかなり違っているのですが、本書では一般的な人が知識として知っておきたい程度の内容が、しっかり押さえられていると思います。ところどころで専門的な言葉も出てきますが、文章はとても読みやすかったです。

そして、もうひとつの「バランスよく」ですが、こちらは認知症の捉え方という意味です。中には過度に不安をあおるものだったり、過度に楽観的だったりするものもあります。しかし、本書はそのバランスがとても良いと僕は思いました。

認知症には適切に治療をすれば治るもの(例:脳髄膜炎)や手術をすれば治るもの(例:正常圧水頭症)も一部ありますが、多くは徐々に進行していくものです。しかし、根本的な治療薬はまだ開発されていません。進行していくにつれて、介護を必要とする度合いが増えたり、高齢者の一人暮らしが困難になってくるのですが、その辺りの経過も変に誇張することなく、良い意味で淡々と書かれている印象を持ちました。

この記事で認知症の詳細には触れないでおこうと思いますが、全体的な流れでいうと「プレクリニカル認知症」(認知症予備軍の予備軍)の段階での予防が大切になるということです。

認知症の人の脳にはゴミ(ベーターアミロイドというたんぱく質)がたまっていることが多いのですが、このゴミがたまり出して15~20年ほどで認知症を発症します。しかし、この段階ではすでに改善は難しいのです。つまり、40代からこのゴミをためないようにすることか最大の予防法となります。

その予防法として、5カ条が書かれていましたので、それを以下に抜粋しておきます。

第1条 1日30分程度の有酸素運動(ウォーキングなど)

第2条 中年期からの高血圧、高血糖脂質異常症の治療

第3条 バランスのとれた適切な食事

第4条 家族・友人との社会的接触や活動の維持

第5条 読書、ゲーム、音楽、コンピューター操作など知的活動を楽しむ

(以上、本書p145より抜粋)

表紙もいたってシンプルで、なかなか目立たない本だと思いますが、認知症についての正しい知識を得たいという方にはオススメしたいと思います!!

昨日、定食屋にて

昨日、ちょっと面白いことがあったので、記事にしてみようと思います。

 

将棋教室の帰りに、「今日は唐揚げが食べたいな~」と思って、とある定食屋さんに入りました。その店はボリュームをひとつのウリにしている店で、いわゆる大食いチャレンジメニューもあったりします。

メニューを見て、その中で「これだ!」と思ったのが、甘酢、ピリ辛、タルタルの3種のソースがかかった唐揚げが4個ずつの定食でした。つまり、12個の唐揚げが一皿にのっているわけです。昼からボリューミー!

テーブルに届くと、皿も当然ながら大きく、千切りキャベツを唐揚げが取り巻くビジュアルはなかなかのものでした(笑)店にはひとりで来ていたので、黙々と食べていると、店員さんが小さなお皿を持ってきました。

店員さん:「すみませ~ん!唐揚げが1個少なかったみたいでして…」

僕:「あっ、はい…」

それ以上、何も言えませんでした。怒りというのでは決してなく、むしろ、なんだかこっ恥ずかしかったです(笑)

3種のうちのひとつがタルタルソースがけなのですが、このタルタルが結構たっぷりかかっていたので、1個少ないことにまったく気づいてなかったんです。ぶっちゃけ、僕にしてみれば「唐揚げ12個」も「唐揚げ11個」も変わりません。また、店員さんが持ってきてくれた1個の唐揚げにも、しっかりとタルタルソースがかかっていましたので、逆に申し訳ないなぁと思ったくらいでした。

周りのお客さん視点で言うと、「この人、あれだけ唐揚げ食べといて、まだ唐揚げ1個足りないって店員さんにケチつけたのか!?」とか思われる気がして、なんとも言えない感覚に拍車がかかる感じでした。

店側からすれば、当然の対応なのでしょうが、受け取る人の状況とかによっては、抱く感情も変わるもんなんだなぁと思う、昨日のできごとでした(^^;)

「やる気が上がる8つのスイッチ」(ハイディ・グラント・ハルバーソン著)その2

おはようございます。

9月になりましたね!さっきウォーキングをしてきたのですが、朝は少し涼しくなってきたような気がします。家に戻ってから汗がじんわり出てくる感じです。シャワーを浴びてさっぱりしたところで、今日の投稿です!

前回に引き続き、「やる気が上がる8つのスイッチ」という本についてまとめていきます。

 

やる気が上がる8つのスイッチ コロンビア大学のモチベーションの科学

やる気が上がる8つのスイッチ コロンビア大学のモチベーションの科学

 

 前回の記事で、モチベーションを上げるスイッチは3つしかないのではないか?と書きました。その3つとは、次のとおりです。

  1. 成長マインドセットを身につける
  2. 自信をつける
  3. フォーカスに合った環境を用意する(本書の後半部では「力を発揮する場を作る」と表現されています)

それぞれのスイッチの入れ方を順に見ていきましょう。

1.成長マインドセットを身につける

いくつか方法がありますが、「目標を成長志向のものにする」とか、「失敗をおそれない」とか、「いつ何をするかをしっかりと決める」といったことが挙げられいます。こちらについては、「やり抜く人の9つの習慣」に詳しく書いてあるので、ここでは省略します。

2.自信をつける

ここではいかに自信をつけさせるかについて説明されています。方法については、フォーカスを当てるタイプによって変わります。前回の記事でも書きましたが、フォーカスの当て方には「獲得フォーカス」と「回避フォーカス」の2つがあります。「獲得フォーカス」を持つ人にはOJTが望ましいとしています。物事をやってみながら自信をつけさせるということになりますね。一方の「回避フォーカス」の場合は、準備をしっかりしてから物事に取り組むことを重視します。どちらのタイプにしても成功体験をしながら自信をつけるのが大事になるわけですが、ここではその根拠が大切になります。うまくいった理由として、自分でコントロールできる部分にそれを求められることが重要です。「今回は運がよかった」とかではダメで、「計画をしっかりとしたから」などと感じられるようにしないと真の自信はつかないということです。

3.フォーカスに合った環境を良いする

「獲得フォーカス」を持つ人は、アイデアをたくさん持っていたり、物事にエネルギッシュに取り組む特徴があるため、プラス面を評価してあげて、自分がそれをすることで何を得られるかを具体的に示してあげることで力を発揮します。そして、得られるものについては、大きく描かせてあげるのがよいとしています。

一方、「回避フォーカス」を持つ人の場合、アイデアを出すことは苦手でも、出てきたアイデアについて深く分析するのは得意で、じっくり物事に取り組みます。そのため、自分がそれをすることで得られるものよりもむしろ、避けるべきことを伝えてあげるのが大切になります。また、うまくいっていないときには、嘘くさく称賛するよりは、建設的な批判をする方がこのタイプの人は力を発揮するとしています。

 

実際には、この人は「臆病者」タイプだとか、あの人は「熟練の匠」タイプだとはっきり分けられるものではなく、同じ人でも置かれた状況によってタイプは変わると著者は述べていました。ただ、ひとつの見方としては参考になると思いますので、管理職にある人にも部下へのより良い指示の出し方を知ってもらうために読んでもらうといいのかなぁと思ったりもしました。

「やる気が上がる8つのスイッチ」(ハイディ・グラント・ハルバーソン著)その1

こんばんは。

先日読んだ「やり抜く人の9つの習慣」と同じ著者であるハイディ・グラント・ハルバーソンによる「やる気が上がる8つのスイッチ」という本をご紹介します。

 

やる気が上がる8つのスイッチ コロンビア大学のモチベーションの科学

やる気が上がる8つのスイッチ コロンビア大学のモチベーションの科学

 

 この前の日曜日に本屋さんをぶらついていて、しかもモチベーションに関する本が読みたいとちょうど思っていたときに見つけた本です。中身も確認せずに購入しました(笑)。

この本も「やり抜く人の9つの習慣」同様、120ページほどの薄い本となっています。簡潔でわかりやすいのも同じでした!ただし、本書の場合はタイトルに偽りがあるような気がしました。なぜなら、僕が読む限り、8つあるのは人が持つモチベーションの持ち方のタイプであって、実際にはスイッチは3つしかないからです。以下、内容をまとめていきます。

まず、3つのスイッチとは、「マインドセット」「やる気のフォーカス」「自信」のことを指します。

マインドセット」には2つあり、成長マインドセットと証明マインドセットを指します。成長マインドセットを持つ人は自分が向上することに焦点を当てており、一方の証明マインドセットを持つ人は自分の能力の証明に焦点を当てています。この考え方は「やり抜く人の9つの習慣」でも出てきましたね!もちろん、成長マインドセットを持つのが良いということになります。

「やる気のフォーカス」にも2つあり、獲得フォーカスと回避フォーカスを指します。獲得フォーカスを持つ人は「称賛を得ること」に動機づけられ、回避フォーカスを持つ人は「批判を避けること」に動機づけられます。ただし、やる気のフォーカスについては、どちらが良い悪いというものではなく、各自が持つフォーカスに合った環境を用意することが大切になります。

最後に「自信」についてですが、こちらは単純に自信のあるなしで分かれます。どちらが望ましいかというと、前作を読めばわかると思いますが、自信はやる気を維持するのに重要な要素になります。

モチベーションの持ち方の8つのタイプとはつまり、これら3つのスイッチの組み合わせということになります。表にすると、次のようになります。それぞれのタイプの特徴については、本書を読んでみてください。僕個人としてはすごく納得いくタイプ分けでした(^^;)

  成長マインドセット 証明マインドセット
自信あり 獲得→新星 回避→熟練の匠 獲得→うざいやつ 回避→退屈な人
自信なし 獲得→やる気の空回り 回避→まじめな見習い 獲得→中二病 回避→臆病者

 なお、自分が獲得フォーカスの持ち主だと思うなら、目指すところは「新星」になりますし、回避フォーカスの持ち主だと思うなら、目指すところは「熟練の匠」となります。モチベーションを高めていく順番としては、

  1. マインドセットを成長志向にする(すでに成長マインドセットを持っているのなら次に進む)
  2. 自信を獲得する
  3. 自分のフォーカスの当て方によって、適切な環境を整える

となり、最後に上の1~3を改善していく方法がまとめられる…という流れになります。スッキリしていてわかりやすい構成ですね!

次回の記事で、上記1~3の改善方法についてはまとめていこうと思います。